第十幕その五
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「そうしてもらうわ」
「そういうことですね。それじゃあ」
「ええ、今からね」
「食べますね」
「そうしましょう」
こうお話してでした。
皆で串を取ってそちらにそれぞれが食べたい具を刺してでした。
溶けているチーズに入れてチーズをたっぷりと絡めて食べます、おばさんはフォンデュを食べて言いました。
「これはね」
「美味しいね」
おじさんも食べてから言います。
「そうだね」
「とてもね」
「牛のチーズのものは食べているよ」
「そちらのチーズフォンデュはね」
「ええ、けれどね」
「トナカイのチーズもね」
「美味しいよ」
こう言うのでした。
「本当にね」
「そうよね」
「ワインも利いていてね」
「白ワインがね」
「こちらも美味しくて」
「いい味付けになっているわ」
「そうでしょ、だからね」
ドロシーもフォンデュを食べつつ言います。
「お二人に食べてもらいたくて」
「それでなのね」
「わし等をこの村に案内してくれて」
「このお店にもそうしてくれて」
「食べさせてくれるんだね」
「そうなの」
まさにとです、カドリングの赤い木で造られたログハウスの中で赤い椅子に座って赤いテーブルの上にある赤いお鍋の中の白いチーズを見て言いました。
「こうしてね。あとね」
「あと?」
「あとっていうと?」
「ここはカドリングでしょ」
この国にあるからだというのです。
「だからチーズの色もね」
「赤いものもあるのね」
「そうなんだね」
「そうなの。白いチーズもあれば」
それと共にというのです。
「赤いチーズもあってね」
「食べられるのね」
「そちらのチーズも」
「そうよ、味は同じだけれど」
それでもというのです。
「色はね」
「違うのね」
「そのことも面白いね」
「そうでしょ、それでこうしてね」
さらにお話するドロシーでした。
「チーズフォンデュを食べて」
「そしてなの」
「そのうえでなの」
「そう、そしてね」
そのうえでというのだ。
「このお昼のデザートはね」
「何なの?」
「そちらは何かな」
「同じフォンデュで」
今自分達が食べている、というのです。
「チョコレートよ」
「あそこにあるね」
モジャボロはお店の中にあるチョコレートが溶けて上から下に流れている装置を見て言いました、その横には沢山の果物やお菓子があります。
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