第十幕その四
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「どのお料理か」
「そですか」
「だからね」
それでというのです。
「これからね」
「そのお料理を食べに」
「お店に行きましょう」
「わかりました」
カルロスはドロシーにそれならと応えました、そうしてです。
皆でドロシーが案内したお店に入りました、そしてドロシーが注文して出て来たお料理はといいますと。
チーズフォンデュでした、お鍋の中にワインと一緒に煮られて溶けているチーズがあり横に小さく切られたパンにジャガイモにです。
茸にお野菜があります、カルロスはそのお料理を見て言いました。
「チーズフォンデュなんだ」
「このお料理なのね」
ナターシャもそのお料理を見て言います。
「そうなのね」
「何かなと思っていたら」
ジョージもお鍋を見て言います。
「チーズフォンデュだったんだ」
「これは楽しみだね」
神宝の目はきらきらとしています。
「具も多いしね」
「じゃあそれぞれの串を取って」
恵梨香はお鍋と一緒に用意されているそちらを見ています。
「具を串に刺してチーズに入れて食べましょう」
「チーズフォンデュは私達の村にもあるけれど」
おばさんも言います、そのお料理を見て。
「ただね」
「何か違う感じがするな」
おじさんもお鍋を見ています。
「どうも」
「そうよね」
「何かチーズの匂いが違うよ」
「どうもね」
「これはトナカイのミルクで作ったチーズなの」
ドロシーがお話しました。
「実はね」
「へえ、トナカイの」
「トナカイのチーズから作ったんだね」
「そうなの、私達のお口にも合う様にね」
その様にというのだ。
「なってるわ」
「そうなのね」
「じゃあ安心して食べられるね」
「外の世界でトナカイのミルク自体をね」
チーズどころかです。
「飲んでいるかは知らないけれど」
「山羊のチーズはありますね」
カルロスが言ってきました。
「そちらは」
「ええ、それでもね」
「今日はですね」
「この村の名物のね」
「トナカイのチーズのフォンデュですか」
「そちらにしたのよ」
「そうなんですね」
「外の世界のことは知らないけれど」
それでもというのです。
「オズの国ではね」
「あるんでね」
「この村にね、それでおばさんとおじさんにね」
「今日のお昼はですね」
「食べて欲しくて」
そのトナカイのチーズのフォンデュをというのです。
「この村に案内させてもらって」
「お店にもですね」
「そうさせてもらって」
「これからですか」
「食べてもらうわ」
そのトナカイのチーズのフォンデュをというのです。
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