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オズのエマおばさん
第十幕その一

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                第十幕  山の妖精達の村
 ドロシーは街の周りのある山にです、この日は朝から皆を誘って入ってそのうえで笑顔で言うのでした。
「この山には妖精さんがいるのね」
「そうなのね」
「ええ、山の妖精さん達がね」
 エマおばさんに笑顔で答えました。
「いるの」
「オズの国には妖精さん達もいるから」
「だからね」 
 それでというのです。
「山の妖精さん達もいて」
「それでこの山になのね」
「村をもうけてね」
 そうしてというのです。
「暮らしているの」
「妖精の村ね」
「とても素敵な村よ」 
 おばさんににこりと笑ってお話しました。
「その村はね」
「さて、どんな村かな」 
 おじさんは姪御さんの言葉に目をキラキラとさせました。
「一体」
「それは行ってのお楽しみでね」
 ドロシーはおじさんにもお話しました。
「今はね」
「期待しておくことだね」
「どんな楽しい村かね」
「行くまではそうして楽しんで」
「行ってからはね」
 それからはというのです。
「村自体をよ」
「楽しむことだね」
「そうよ。それでね」
 ドロシーは笑顔でさらにお話しました。
「その村でも山の幸をね」
「いただくんだね」
「そうしましょう」
 笑顔で言うのでした。
「是非ね」
「私達が山の幸を楽しむべき旅行だから」
「その村でもだね」
「楽しむのよ」 
 おばさんとおじさんに答えました。
「そうしてね」
「ええ、それじゃあね」
「そうさせてもらうよ」
 お二人もそれならと答えました。
「では山の妖精達の村にね」
「行きましょう」
「妖精といっても色々な人達がいるけれど」
 それでもと言うトトでした。
「今度の妖精さん達はどんな人達かっていうと」
「貴方のあの村に行ったことがあるでしょ」
「ドロシーと一緒にね」
 トトは笑顔で応えました。
「そうしたよ」
「そうでしょ」
「だって僕はいつもドロシーと一緒だからね」
 それでというのです。
「あの村にもだよ」
「私と一緒に行ったわね」
「そうしたよ」
「それで楽しかったでしょ」
「とてもね」
 笑顔で応えました。
「そうだったよ」
「それでね」
「あの村にね」
「行きましょう」
「そうしようね」 
 こうお話してです。
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