第十九話 最初の決戦その十
[8]前話 [2]次話
「思えば」
「不自然な位にな」
「俺実際ヤツデさんに会いに行ってな」
「入ったら喫茶店だったな」
「店の場所も近いだろ」
「ああ、そうだな」
「だから余計にな」
「だが別人だ」
今度は黒い五色田が言ってきた。
「その証拠に雰囲気も喋り方も違うな」
「色もね」
セラはこちらのことを話した。
「違うわ」
「何かとそっくりだが」
黒い五色田自身このことを認めた。
「しかしだ」
「あくまで別人ね」
「魂は違う」
それがというのだ。
「魂が違うとな」
「同姓同名でお顔が同じでも」
「違う人間だ」
そうなるというのだ。
「あくまでな」
「そういえば」
ここでタスクは気付いた顔になって言った。
「ラプターさんとミルフィさんも」
「別人ですよ」
「声そっくりだけれれどね」
タスクに二人同時に答えた。
「別人だから」
「何かとそっくりですけれどね」
「そうだね、一見そうでもね」
そっくりでもというのだ。
「やっぱりね」
「そういうことなので」
「わかっておいてね」
「それじゃあね」
「こうしたことはままにしてあるものだ」
バドは冷静に述べた。
「俺も心当たりがある」
「あっ、バドさんそういえば」
五色田ははっとなってバドに言った。
「ソノヤそっくりだし」
「そうだな」
「さっきもいたけれど」
戦場にというのだ。
「ソノヤはね」
「俺にそっくりだな」
「驚く位にね」
「こうしたこともあることをな」
そのことをというのだ。
「わかっておくことだ」
「そうだね」
「そして今回は勝った」
「よかったよ、本当に」
風切が言ってきた。
「危うかったにしても」
「勝ったことは事実だからな」
ラッキーが笑顔で応えた。
「ラッキーだったな」
「全くだよ」
「ああ、しかしあいつ等が戦力を回復させるとだ」
鳳は真剣な顔で話した。
「また来る」
「そうしてくるよな」
「絶対にな」
ラッキーに話した。
「そうなる」
「そうだよな」
「その時はまただ」
「激しい戦いになるよな」
「それもだ」
鳳はさらに話した。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ