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スーパー戦隊超決戦
第十九話 最初の決戦その三

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「最後はね」
「絶対に勝てる」
「そうよね」
「だからな」 
 それでというのだ。
「前に出ないでな」
「冷静にね」
「戦うぞ」
「わかったわ」
 バスターゴールドに明るい声で応えた。
「それじゃあね」
「戦おうな」
「そうしましょう」
 こう話してだった。
 戦隊の面々は海を背中にしてそのうえで敵と戦いはじめた、決して前に出ずまとまって来た敵を倒していった。
 そうするとだった。
「おのれ、まだ一人も倒していないな」
「そうだね」
 ギルの悔しい言葉にヨドンナが応えた。
「残念だけれど」
「敵もさるものだな」
「さるものというか」
 ヨドンナはこうも言った。
「流石かな」
「あいつ等ならか」
「これ位はやるよね」
「言われてみればそうだな」
 ギルも否定しなかった。
「だからだ」
「僕達は勝てなかったんだよ」
「全くだ、戦っているうちにだ」
 ギルは自分達の足元の砂も見て話した。
「固まってきてだ」
「砂に足を取られることもね」
「なくなったしな」
「相手もね」
「そしてだ」  
 ギルは今度は海を見て言った。
「海から攻めようなぞな」
「出来ないな」
 ククルーガが応えた。
「連中が背中にしているが」
「それでもだ」
「海から攻められるか」
「出来るものか」
 ギルは即座に答えた。
「出来ないとわかっているからだ」
「相手も背中にしているな」
「考えたものだ」
「一応俺が出来るがな」 
 イカーゲンが言ってきた。
「水は得意だ」
「あたいもよ」  
 マーダッコも言ってきた。
「伊達に蛸じゃないわよ」
「烏賊じゃない、しかしだ」
「あたい達だけ行ってもね」
「むしろ向こうの方が水は得意だからな」
「特に青い奴に多いからね」
「迂闊に攻められないぞ」
「攻めてもだ」
 例えそうしてもというのだ。
「返り討ちだな」
「そうだ」
「そうなるわよ」
 二人でギルに答えた。
「確実にね」
「兵達は泳ぐ位しか出来ないしな」
「泳げても歩いたり走ったりするのとは違うし」
「移動速度はかなり落ちるからな」
「そうだ、海からは攻められない」
 ギルは歯噛みして言った。
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