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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 飛び立つ光
月方 劾 大決心!夜空に咲け、蒼穹の花束!!
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んか緊張と不安で押し潰されそうだったんだよ。だからお前にこうして言えてすんごいスッキリしたよ。ありがと、親友」

そう言って劾は手を差し出す、閃輝はそれを見て、笑ってから手を取って強く握る。劾もそれに答えるように強く強く握り返す。

「ふっ・・・結婚式にはちゃんと呼べよ、親友?」
「当たり前だ、一番最初に招待状贈ってやるよ大親友」

そして二人は手を離した。閃輝は扉を開けて、身体を半分外に出した。

「んじゃ俺は家に帰って寝るわ」
「おう、悪かったなこんな朝早く来てもらって」

閃輝は欠伸を欠きながら扉を閉めて、そのまま去っていった。一人になった劾は深呼吸をして、朝食を作り始めた。

そして、何時も通りに店を開けて仕事に励み、何時もより少し早く店を閉めて、服装を整えてから寺子屋に向かった。能力を使って花束を収納空間にしまって準備は万端。寺子屋近くに着くと心拍数が跳ね上がり心臓がバクバクいっているのが、劾の精神を揺さぶる

「落ち着くんだ・・・俺・・・」

劾は一旦足を止めて、身体を伸ばしながら大きく深呼吸をした。すると先程まで荒ぶっていた心臓がだいぶ落ち着いたのか、劾は足を進め直した。すると劾の前に荷物を持った慧音が寺子屋から出てきた。劾と慧音は真正面から見詰め合うような形で出会った

「「あっ・・・」」

2人はほぼ同時に顔を赤くし、視線をお互いからずらした。劾は今直ぐにも逃げ出したいよう気持ちを抑えながら勇気を出して、口を開いた

「あ、あの!!」「あ、あの!!」
「さ、先にどうぞ!!」「さ、先にどうぞ!!」
「嫌々!そっちから!!」「嫌々!そっちから!!」

本当にこの2人は何がしたいのだろうか。2人は全く同じタイミングで、同じ言葉を口にしている。
そして、2人は更に顔を赤くするが劾は、切り出した

「な、なぁ慧音。時間あるかい・・・?///」
「あ、あるが・・・何があるのか・・・?」
「あ、ああ・・・ちょっと話があるんだ・・・」
「わ、解った・・・」

2人は共に歩き始めた。その間も2人は黙りっぱなしだった、互いに異常なほど緊張していて、何を喋って良いのか解らない様だ。2人は足を進め続け、そして人里の空き地へとやってきた。二人は空き地の中心部で向き合うように立っている。


「・・・」「・・・」

沈黙がその場を支配するが、劾はズボンのポケットに入れてある物をギュッと握り締めて言葉を搾り出した。

「・・・ぉ、俺と慧音が初めて会ったのが此処だったよな」
「そ、そうだったよな。あの時は本当に驚いたぞ、外来人が人里の中にいきなり現れるのだからな。
その時の私は、焦って急いで家に連れて行って、闇夜を連れて来たんだったか」
「そうそう、それで俺は閃輝に再会して、名前を
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