第八十六部第五章 傍目に見つつその十二
[8]前話 [2]次話
「私はさらにだ」
「守成ですね」
「そちらもですね」
「定められる」
「我等の時代を何千年も続く様にする」
「そうしますね」
「カーストをひっくり返すのだ」
その様にするというのだ。
「私はな」
「そしてその中にですね」
「教育もある」
「人材を育てる為に」
「その支配を盤石にする為に」
「教育は全ての階層に必要だ」
ジャバルは言い切った。
「マウリアの為にな」
「はい、どの様な階級でもです」
「万全の教育を受けるべきです」
「そして優れた人材になるべきです」
「その人材がマウリアの力となりますから」
「あらゆる階層が教育を受け」
「そして優れた人材になるべきだ」
カースト内にある者達もというのだ。
「必ずな、しかしな」
「アウトカースト層のそれがですね」
「カースト内の者達とはまた違う教育を受けさせる」
「それも生涯に渡って」
「そうしていくのですね」
「具体的には指導者になる教育だ」
そうした教育を受けてもらうというのだ。
「アウトカースト層のそれはな」
「これまでとは違い」
「そうした教育ですね」
「まさにマウリアを支配する」
「そうした者達になる教育ですね」
「エウロパの貴族教育だ」
これだというのだ。
「手本にするのはな」
「まさに指導者の教育ですね」
「貴族となりますと」
「貴族はエウロパの指導者層です」
「統治者であり」
「平民はプロフェッショナルの教育だが」
おおむねそれを受けるがというのだ。
「貴族は常にだ」
「ゼネラリストですね」
「まさに人の上に立つ」
「そうした立場に就く教育を受けますね」
「その教育を受ければな」
アウトカースト層、マウリアにおいて絶対的に虐げられている者達でもというのである。ジャバルは言葉に怨念を込めて語った。
「必ずだ」
「指導者になる」
「マウリアの」
「エウロパ貴族の様に」
「そうなりますね」
「そうなる、教育が人材を作るのだからな」
それだけにというのだ。
「アウトカースト層への教育はな」
「貴族教育ですね」
「それもギルフォード総統の改革も採用した」
「それを行い」
そしてというのだ。
「これからはな」
「我々が上に立つ」
「何千年もの怨念を晴らし」
「そうしますね」
「これからは」
「我々の時代となりますね」
「私はその幕を開けてだ」
アウトカースト層がマウリアを支配するそれのというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ