暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜西風の絶剣〜
第95話 幸せな夢の中で
[11/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いた。


「リィン!良かった、目を覚ましたのだな」
「ラウラ、ここは……なんだか凄く苦しい夢を見ていたような……大切な人を全部失って暗闇をずっと一人で歩いていた……」
「リィン、悪夢はもう終わった。私はここにいる、そなたの側にずっといる」
「ラウラ……」


 私はリィンと抱擁を交わしてもう一度口づけをした。リィンの唇の暖かさと柔らかさを堪能しながらお互いの温もりを感じ合い愛を確かめ合う。


「んんっ……」


 するとリィンが下を口の中に入れてきたので私も舌を動かしてリィンの舌と絡ませていった。ああっ、恋をするとこんなにも幸せな気持ちになれるのか……私は改めてリィンへの愛を感じるのだった。


「う〜ん……あれ、ここは?」
「ッ!?」


 背後から声がしたので私とリィンは慌てて離れてそちらを見る、するとエステルが起き上がっているのが目に映った。


「エステル!大丈夫か!?」
「ラウラ……?うん、あたしは平気よ。貴方は」
「私も大丈夫だ、リィンも目を覚ました」


 エステルも夢から自力で目覚めたらしい、流石の精神力だ。


「皆、起きなさい!」


 エステルが喝を入れると眠っていた者達が目を覚ましていった。


「あれ、ここは……」
「なんだか懐かしい夢を見ていたような……」


 シェラザード殿達も立ち上がって目を擦っていた。


 そして私達は状況を説明し合うことにした。


「クソッ、不甲斐ねぇ。敵の罠にまんまとハマっちまった訳か」
「ああ、成すすべも無かった。相手が殺す気なら全滅もあり得ていたな」


 アガット殿は敵の罠にはまったことを悔しそうにしてジン殿は敵が本気なら私達は絶滅していたと話す。


 すると辺りの霧が集まってそれが2体の魔獣に姿を変えていった。


「魔獣!?皆、来るわよ!」


 魔獣が現れた事にエステルが驚き武器を構える、私達も武器を構えて迎え撃つ。


 魔獣の1体がエステルに拳を振るう、エステルはジャンプしてそれをかわしてスタッフを脳天に叩き込んだ。だが……


「えっ……きゃあっ!?」


 攻撃をしたエステルの方がダメージを負ってしまった。


「エステル!?……アンタ、これでも喰らいなさい!」


 エステルがダメージを負ったことでシェラザード殿が怒り魔獣に向かってアーツ『エアストライク』を放つ、だがもう一体の魔獣が間に入ってそれを受けた。


 だが魔獣はダメージを受けた様子は見せず先程のエステルの時のようにアーツが跳ね返ってシェラザード殿にダメージを与えた。


「皆さん、この魔獣はそれぞれが物理と魔法を反射してきます!右がジュボッコで物
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ