暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜西風の絶剣〜
第95話 幸せな夢の中で
[2/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いと話してエステルは急いで助けに行こうと言う。


 だがフィーの言う通り誰の遊撃士であるアガットさんやシェラザードさんがやられたとなると
かなり危険な罠が仕掛けられている可能性が高い、俺達もミイラ取りがミイラになる恐れがある。


 だがジンさんの言う通り対策しようにも俺達では難しい。


「……ここは罠を承知で突っ込むしかないな。ここに引きこもっていても解決はしない、最悪また眠らされる人が出るかもしれない」
「そうね、行きましょう」


 俺の言葉にエステルも頷いた、危険だがもうこれしか手はない。


 猟兵は基本的に命を危険に晒すリスクは抑える者だ、だがいざという時は命を捨てる覚悟を持たないといけないこともある。


「でも万が一の時に備えてフィーは残ってくれ」
「えっ?」
「俺達が決められた時間までに戻らなかったらカシウスさんにこのことを伝えて欲しい」
「でも……」
「君の速さは信頼してるからね。それに君はさっき雷が直撃したんだ、ちゃんと教会で確認してもらえ」
「……分かった」


 俺の説得にフィーは渋々頷いた。軽い怪我でも後になって後遺症が出るなんてザラだからな、確認はしっかりしておいた方が良い。


 フィーもそれを分かってるから頷いてくれたんだ。


「皆さん、どうかお気をつけて」
「頑張ってください!」
「ああ、二人も町を頼む」


 クローゼさんとティータの応援を受け取った俺達はミストヴァルトに向かうのだった。


―――――――――

――――――

―――


 ミストヴァルトに着いた俺達だったがその霧の濃さに驚いてしまった、エマのくれた特殊な伊達眼鏡でも視界が悪くなってしまう。


「前に空賊を追いかけてこの森に来た事はあるけど最早別世界ね」
「皆、気を付けて先に進もう」


 エステルは以前もこの森に来た事があるらしいが今は別世界のようだと話す。確かにこの霧では見覚えのある場所も全く違う場所にしか見えないな。


 俺は警戒しながら先を進んでいく、途中で霧のような魔獣に襲われたが対処しながら先に進んでいった。


「なんか見慣れない魔獣も多いわね、あんなの前にはいなかったはずだけど……」
「もしかしたら執行者が生み出した魔獣なのかもしれないな」


 エステルは見覚えのない魔獣に首を傾げていた、それを聞いていたジンさんが執行者が生み出した魔獣じゃないかと話す。


「とにかく油断しないように進もう、俺達まで敵の罠にかかってしまったら意味が無いからな」


 俺の言葉に全員が頷く。アガットさん達が戻らない以上敵の罠にかかった可能性が高い、用心しながら俺達は森の奥に向かった。


 魔獣
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ