第10話:時は巨乳男の娘に試練と成長を与えた。
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かあぁー!」
グートミューティヒに向かって吐き捨てた岩が、スカルオクトパスの答えだった。
「結局……今回もその程度か!?」
グートミューティヒがモンスターボールからフカマル、ブビィ、ポワルンを出した。
「ポワルン!にほんばれだ!」
ポワルンが祈ると、日差しがどんどん強くなっていく。
「ブビィ!ほのおのうずだ!」
激しく渦を巻く炎の中に閉じ込められるスカルオクトパス。
「ぐおぉーーーーー!」
スカルオクトパスがもがき苦しむ中、グートミューティヒがダメ押しの攻撃をフカマルに命じた。
「フカマル!すなじごくだ!」
激しく吹き荒れる砂嵐がスカルオクトパスを苦しめる。
「ぐがあぁーーーーー!」
グートミューティヒ達は様々な戦いを経て強くなった。
かつては火の粉程度の炎しか吐けなかったブビィは、ほのおのうずを放てる程逞しく成長した。
始めてスカルオクトパスと戦った時はすなかけしか出来なかったフカマルも、今ではすなじごくを使いこなしている。
そして、ポワルンは待望の天候操作技を身に着けて他のポケモンをサポート出来る様になった。
人助けの為にボスモンスターを倒し続けた事は、グートミューティヒを強くしており決して無駄ではなかった。
最早、スカルオクトパスはグートミューティヒの敵ではなかったのだ。
「グ……ぐおぉーあぁーーーーー!」
グートミューティヒとの圧倒的な実力差を思い知ったスカルオクトパスが慌てて逃げるが、そこに不満げなアムが立ち塞がっていた。
「……あむ?……」
予想外の展開に困惑するグートミューティヒ。
一方のスカルオクトパスはアムを盾にするかの様にアムにすれ違おうとするが、その直前に感電してしまい逃げ足が停まる。
「がぐ!?何!?」
「アム……お前まさか……」
アムは不満げな状態のまま、スカルオクトパスに質問した。
「ねぇ、あの糞男をアンタの眼前に連行したゴブリンをアンタが殺したそうだけど、それって本当?」
グートミューティヒはアムの質問がどんな結果を生むのかを悟り、慌てて口を挟んだ。
「やめろアム!どの道そいつはほのおのうずとすなじごくになぶり殺される!アムが手を出す必要は無い!」
だが、アムはスカルオクトパスへの質問を辞めない。
「答えなさい。あの糞男をアンタの眼前に連行したゴブリンはどうなるの?」
「考え直せアム!アムがそいつにトドメを刺せば、アムは魔王軍での居場所を失うぞ!」
だが、グートミューティヒの懇願も虚しく、スカルオクトパスは必死にアムに命令するだけであり、アムはそれを消極的な肯定と判断してしまった。
「やあぁーーーーーめえぇーーーーーろおぉーーーーー!」
「……消えろ!」
アムは、グートミューティヒの制止を振り切って無重力化したスカルオクトパスを天空に投げ捨てた。
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