第10話:時は巨乳男の娘に試練と成長を与えた。
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1度はグートミューティヒの許を去ったアムだったが、あの時取り逃がした山賊の事を思い出し、
「先にあいつを殺すのはこの私よ。あんな糞野郎じゃない!」
とか言って再びグートミューティヒの尾行を始めた。
しかも、下半身を変化させて人間に変装してだ。
「どうやら……アイツはまだ来ていない様ね?」
一方のグートミューティヒは暢気に買い物をしていたが、ある物が売っていないので店員と揉めていた。
「あ。珍しい。あの糞女……じゃなかった糞男も人を困らせる事も有るんだ」
で、結局無いと言われたグートミューティヒが突然引き返したので、アムは慌てて物陰に隠れた。
(おっと!)
そのまま全速力で走り去るグートミューティヒを観て困惑するアム。
「……どう言う事……?」
グートミューティヒが辿り着いたのは、かつてスカルオクトパスに穴場を奪われた薬草狩りの青年だった。
「お前!まーたあの穴場を奪われたのか!?」
グートミューティヒとの予想外の再開に驚く青年。
「えー!?戻って来たのぉー!」
だが、慌てる青年を無視して問い詰めるグートミューティヒ。
「そんな事より!またあの穴場を奪われたのか!?」
「……何で解った?」
「どの店行ってもアンチドーテが品薄だったからね」
「あ……なるほどね」
青年は観念して薬草狩りの時に起こった出来事を語った。
「またあの蛸が?」
「ああ。しかも、そいつはアンタを探してる様だった」
「僕を?」
「その蛸に言われたんだ。『お前か?俺の仲間を殺してせっかく枯らしたカモミールやヘンルーダを元通りにしたのは』って」
グートミューティヒはスカルオクトパスの身勝手さを思い出して不満げになる。
「……どうやら、あの程度のお仕置きじゃ足りない様だね。あの蛸は」
立ち上がるグートミューティヒを観て慌てる青年。
「まさか!?行くのか!?」
「当り前です!自分がどれだけ悪い事をしているのかを解らせる必要が有ります!」
「でも、アイツはアンタが来るのを待ってるんだぞ?」
グートミューティヒは自信満々に振り返った。
「こっちだってただダラダラと旅をしていた訳ではありません。もう2度とこのような迷惑行為が出来ない様にしてやりますよ!」
そんな会話を立ち聞きしていたアムは、スカルオクトパスならと期待はしたが……
(スカルオクトパスならあの糞男に勝てるかもしれない……でも……)
アムはふとスカルオクトパスの自分勝手な態度に対する不満と文句が思い浮かぶ。
「誘き寄せるだと?追い払うの間違いではないのか?」
「私達が馬鹿な人間を誘き寄せ、アンタが馬鹿な人間を食う。それで良いじゃないか」
「おれの手を煩わせる気か。俺の出番が来る前に追っ払えば良いものを……たく!使えねぇなぁー」
グートミューティヒにスカルオクト
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