お金に罪は無い!
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私自らが言い出した話題なのに、これ以上は話を広げられない!
「何が凄いんだい??」
「あ……えっ〜とね……その……い、何時も実際にお金を沢山持ってるじゃん!」
「そうだね。何だか何時も奢ってもらってるね」
「まぁ本人が稼いだ金じゃぁ無いんだろうけど、ご実家……特に何時も言ってる『お祖父様』は何をなさって財を築き上げたのかしらね?」
「言われれば……そうだね」
「言える事だったら彼の事だから自慢してそうだし……他人に言えない家庭なのかしら?」
ご、ゴメンねルディー君。知ってるのにアナタの家庭を詮索させてるわ。
「彼の故郷自慢は凄いからね。何時もは自己主張が激しくは無いんだけど、サラボナ等を話題に出すと色々と自慢……とは少し違うけど話題を広げてくるからね」
自慢したくてウズウズしてるのが窺える。
「これは私の失礼な推測なんだけど……」
「何かしら? 気になるわねぇ」
何時も何か難しく物事を考えるザルツの、良いのか悪いのか判らない癖が出たわ。
「もしかしてなんだけども、彼の『お祖父様』は昔……と言っても彼や彼のご両親が生まれる前とかに、何らかの大きな犯罪を犯してその時に莫大な財を築き上げての今なんじゃ無いのかな? そう考えれば……何となく辻褄が合う気がするんだが?」
「そうなるの?」
「うん。だって彼はウルフ・アレフガルド宰相閣下と知己を得ているんだ。一体どんな流れで宰相閣下と知己を得られるんだろうと、以前から思っていたんだけど……もしかしたらあの性格の悪い宰相閣下が、過去(歴史的な意味合いを含めて)での彼の『お祖父様』が犯した(達成してしまった)大犯罪の証拠等を掴み、あの人の懐を潤わす結果になったんでは……って考えたんだ」
「い、色々と考えるわねぇ……」
当然ながら全然的外れだけど、確かにそんな事が起こっていれば辻褄は合う様に聞こえるわ。
う〜ん……私の彼氏は頭も良い!
「でも……それは無いと私は思う」
「……め、珍しく言い切ったね? 何か私の推理に大きな欠陥が見受けられたかな?」
そ、そうでは……無いのよねぇ(困)
「え〜とねぇ……それはねぇ……!! 社t……ゲフンゲフン!! それはね、国王陛下が居るからよ!!」
「……陛下が? 如何言う??」
「私は直接会った事無いから、ザルツからの又聞きでしか宰相閣下を評価出来ないけど、何にせよあの男を登用されたのはリュケイロム陛下なワケだし、陛下があの男如きに騙されるとは到底思えないワケだし……そんな大昔(もしかしたら最近)の犯罪者を脅して金儲けする様な頭は良いのだろうけど、小物感が半端ない奴を偉くすると
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