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リュカ伝の外伝
まず見せる事からが重要
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それは我慢。

その代わり、少し風の出てきた昼下がりの中央公園で私の自慢の彼女(メリー)をモデルに、何枚も撮影をしました。
ちょっとだけ狙ったお色気シーンも撮る事が出来、大満足な結果であります。


ある程度の満足を得られた個人的撮影会を終わらせ、彼女(メリー)と一緒に中央公園内のベンチでくつろぐ事に……
リアカーという手押し(手引き?)式の貨物車で売り歩いている『焼きイモ』と呼ばれるスイーツを購入。

この『焼きイモ』はサツマイモと言う名の品種を使った料理で、甘くて温かくて美味しい。
勿論だが中央公園内での販売は禁止されており、この『焼きイモ』も公園の外を巡回している。



(グランバニア王都:西中央地区)

中央公園での幸せな一時(ひととき)を寒さという冬の係官が登場。
時計を見れば既に3時半を示しており、本日はお開きにしようという事になったのですが、メリー(彼女)がショッピング(と言うよりウィンドーショッピング)をしたいと言いだし、王都の“西中央地区”に……

彼女(メリー)の指示でこの辺りに魔道車(まどうしゃ)を向かわせたのだが、私の記憶では若い女性が楽しめる様な店は無かったと……
なにせ王都の西側(西南地区や西中央地区)は工業地帯と呼ばれる様な場所になっているのですよ。

しかし王都の西側へ行くグランバニア大運河を渡ってる時にメリー(彼女)が直接、呟いた事で理解する……
「私も免許(魔道車運転免許証)を欲しいし、出来れば自分の魔道車(まどうしゃ)も欲しい……まだ全然先の話だけど、今のうちに如何(どん)魔道車(まどうしゃ)があるのかを見ておきたい」
との事だ。

確かにあの辺り(西中央地区)には多数の工場が建ち並び、当然その中には魔道車(まどうしゃ)の工場も多数存在する。
工場と販売店が離れている企業が無いワケでは無いけれど、素人目で見れば近い方がリスクもコストも小さいだろうし、若い女性が瞳を輝かせて行く様なウィンドーショッピングにはならないだろうが、ある程度の販売促進にはなると思う。

そして到着したる最初の販売店は……
ニットサン(株)だ。
別に他意は無いのだが、道順的に一番最初に……そして一番入りやすい店舗のこことなった。

もう既に私の魔道車(まどうしゃ)での来店である事から、これ以上魔道車(まどうしゃ)を購入する気は無い冷やかし客だと捉えてしまったらしく、販売員の接客態度は良くは無い。
だが実際に現状で魔道車(まどうしゃ)を買う事は出来ないから、こちらとしても文句は言えない。

でも気にしてない彼女(メリー)は私に訊いてくる。
「ザルツは何を基準に魔道車(まどうしゃ)購入したの?」
と……有り触れた質問である。

だから私も
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