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八条学園騒動記
第七百五十五話 ドラッグその六

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「シーフードカレーが」
「イギリスか」
「あの食いもののまずい国にな」
「そのことで有名だな」
「もうそのまずさはな」
 イギリスの料理のというのだ。
「連合にも届いている」
「エウロパだけじゃなくてな」
「セーラもな」
 エウロパそのイギリスにも行ったことのある彼女がというのだ。彼女の家はイギリスとも縁が深いのだ。
「行っていないな」
「美味いとはな」
「そうだ、あの国はシーフードなんてな」
 それこそというのだ。
「殆どだ」
「食わないか」
「鱈や鮭位しか食わず」 
 シーフードはというのだ。
「烏賊も蛸もな」
「食わないか」
「そしてシーフードはな」 
 この食材はというと。
「俺も日系国家の人間だから言うが」
「ああ、日本だな」
「おそらく日本でな」
 今自分達がいるこの国でというのだ。
「生み出された」
「そちらのカレーもか」
「イギリスである筈がなくマウリアもな」
 セーラの国もというのだ。
「そうしたカリーはな」
「ないか」
「その筈だ」
「そうなのか」
「そうだ、だがセーラはな」
「シーフードカレーも食うな」
「シェフの人がだ」 
 彼女専属のだ。
「作ってくれてな」
「食ってるんだな」
「そうだ、ただマウリアは」
 ダンはここでこうも言った。
「煙草はな」
「今の話の一つだな」
「麻薬もな」
 こちらのことも話した。
「昔から結構な」
「多いか」
「どうもどちらもルーズだ」
 そうしたお国柄だというのだ。
「それで普通にな」
「皆やっているか」
「中毒にならないとな」
 それならというのだ。
「いいというのがな」
「マウリアか」
「その様だな」
「それでよね」
 エイミーが曇った顔で言ってきた。
「マウリアから麻薬入ってきているのよね」
「あちらの悪い奴等が密輸していてな」
「密売しているのよね」
「マウリアより連合の方がずっと豊かだからな」
 ダンはエイミーにこのことを話した。
「個人の所得も人口もな」
「連合の方がね」
「ずっとな」
 まさにというのだ。
「儲かる」
「それでなのね」
「密輸をしている」
 そうだというのだ。
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