第七百五十五話 ドラッグその四
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「楽しむわ」
「そうするのね」
「ええ、今日はね」
「そういえばあんたあまりビール飲まないわね」
エイミーはここでこのことに気付いた。
「ワイン派よね」
「普段はね」
「そうよね」
「けれどね」
エイミーはそれでもと話した。
「今丁度実家からビールが物凄く送られてきたのよ」
「そうなの」
「それでね」
「ビール飲んでるのね」
「郵便の宅配でね」
「郵便だと安いしね」
送料がだ、連合は銀河系の大半が領土の広大な国家だが郵便局の宅配なら送料は一定でしかも安価であるのだ。
「それでよ」
「それで実家が送ってくれたのね」
「十リットル分ね」
「また多いわね」
「親戚にビールの製造業者の人がいて」
それでというのだ。
「その人が実家に送ってくれて」
「それでなの」
「そう、そしてね」
そのうえでというのだ。
「あたしにもお裾分けしてくれたのよ」
「それで十リットルなのね」
「何でも百リットル送ってくれて」
「また多いわね」
「何か祖国の大手メーカーに頼まれてお金出してもらって」
そうしてというのだ。
「新種のビールを製造してね」
「百リットルなの」
「千リットル作って」
「そのうちの百リットルね」
「千リットルは試飲で」
それでというのだ。
「その親戚があたし達全員にね」
「配ってくれてるの」
「そうなの」
「それでなのよ」
「あんたも十リットル貰って」
「今日から飲むのよ」
そうするというのだ。
「ネコ=ウルトラさんみたいにね」
「また凄い名前になったわね」
エイミーはジャッキーの今の言い間違いについて率直に思った。
「これはまた」
「何か間違えた?」
「何でもないわ、しかしね」
それでもとだ、また言うエイミーだった。
「そういう理由でビール飲むのね」
「そうするのよ」
「サラミや柿ピーを肴に」
「流石にフォアグラとかね」
ネロ=ウルフの様にというのだ。
「あたしには高嶺の花だしね」
「まあ学生でフォアグラってね」
「うちのクラスじゃ食べられるとしたら」
「セーラ位ね」
エイミーはすぐに彼女の名前を出した。
「あの娘はマハラジャのお家だから」
「フォアグラだって食べられるわね」
「もうそれ位はね」
フォアグラを食べることはというのだ。
「何でもないでしょ」
「そうよね」
「ただセーラはマウリア人だ」
テンボがこのことを言ってきた。
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