第七百五十五話 ドラッグその二
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「犯罪だしな」
「犯罪を許すものか」
「あたし達は探偵よ」
これが二人の返答だった。
「探偵は犯罪を解決するものでしょ」
「だったら絶対に許すか」
「そう考えているなら何よりだ、麻薬は害にしかならない」
ダンもまた言い切った。
「あんなものをしてもな」
「破滅するだけだ」
テンボは怒った様に言った。
「何がいいんだ」
「いいことは一切ない、しかもお金もかかる」
「高いんだったな」
「闇社会の収入源になっている」
それもかなりのだ。
「それで買うとな」
「高いな」
「おかしな場所に行くとな」
連合にもそうした場所があるのだ。
「密売人がいたりする」
「そうだな」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「売っているか」
「高いな」
「少なくとも商売になる位にはな」
そこまではというのだ。
「売れる」
「時にはかなり高く売れるか」
「そうだ」
実際にというのだ。
「これがな」
「何であんなもの買うんだ」
テンボは本気でわからなかった、そしてその感情を顔にも出してそのうえで首を傾げさせつつ言うのだった。
「お金の無駄にもなるだろ」
「ギャンブルと麻薬はね」
ジャッキーもそれこそと言った。
「お金の無駄よ」
「全くだな」
「ああ、あんた達ギャンブルに興味ないっていうか」
エイミーは今の二人のやり取りでわかった。
「嫌いね」
「ああ、麻薬もそうでな」
「ギャンブルもよ」
エイミーに二人同時に答えた。
「どっちも犯罪の温床だしね」
「その金欲しさの犯罪って多いからな」
この時代でもこうした話はあるのだ。
「だからな」
「あたし達どっちも嫌いよ」
「ギャンブルも何でするんだ」
「無駄以外の何でもないでしょ」
「二人共生活は真面目だからな」
「そうなのよね」
ダンもエイミーも二人の言葉を聞いて述べた。
「これがね」
「問題は全くないからな」
推理が酷過ぎるうえに暴走することが問題だと二人共心の中で思ったがそれは言葉には出さなかった。
「だからな」
「今こう言うのね」
「その通りだ、それで麻薬なんてな」
テンボはあらためて言った。
「俺達はしないからな」
「やったら人生終わりだしね」
「しないぞ」
「むしろ取り締まり大賛成よ」
「それはいいことだ」
ダンもその通りだと微笑んで応えた。
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