第百三十話 寮生の弁当その十四
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「数年おきに確かめることがね」
「あるの」
「あっちじゃそうする人いるらしいわ」
「吸血鬼になっているかどうか」
「そんなお話聞いたわ」
「そこまでするのね」
「実際墓場から出て来たお話あるしね」
実際にあって軍人の報告書にまとめられて神聖ローマ皇帝に提出されてもいる。
「あっちじゃ」
「本物なのね」
「もう村のかなりの人がなっていて」
「心臓に杭打ち込んだのね」
「そうしたお話もあるから」
「洒落になってないわね」
「あの人はハンガリーだけれど」
バートリー=エリザベートはというのだ。
「それでもあそこも神聖ローマ帝国だったしね」
「ハプスブルク家ね」
「あの国の勢力圏だったから」
それでというのだ。
「吸血鬼はね」
「かなり怖がられてるのね」
「東欧全体でね」
「そうなのね」
「まあ流石にね」
腕を組み微妙な顔になって話した。
「何百人もの女の子を殺して」
「その血を搾り取ったとか」
「鉄の処女を使ったり他にも色々えげつない殺し方してね」
「血のお風呂に入っていたとか」
「そこまでするのはね」
「ちょっと、よね」
「都に行った時も」
神聖ローマ帝国の帝都ウィーンである、伊達に欧州随一の国家の都だっただけではなく結構以上に繁栄していた。
「何人か連れて来ていて」
「女の人を」
「ホテルにいる間も殺して」
「血を搾り取ったのね」
「チェックアウトしたらお部屋は先決に染まってたとか」
「そこでばれるわね」
「ええ、大体何百人も殺してたら」
そうした凶行を行っていればというのだ。
「普通に人減るでしょ」
「そうよね」
理虹も確かにと頷いた。
「その辺りの女の子がね」
「いなくなって、それにね」
さらに話した。
「怪しいってその敵対していたハプスブルク家がよ」
「動くわね」
「領民を虐殺してるなんてね」
「絶好の攻撃材料よね」
「実際にそれで一生監禁したしね」
「それじゃあね」
どうかという顔でだ、言うのだった。
「流石に」
「何百人も惨殺して血のお風呂に入ったのは」
「眉唾ものね」
「そうじゃない?まあ真相はわからないけれどね」
「ちょっと考えられない」
「そんな話ね」
こうした話もしながらだった、
理虹は鹿児島の娘と一緒に散歩をして気分転換をした、そして午後の競技がはじまる前に自分達のクラスの場所に戻ったのだった。
第百三十話 完
2024・4・15
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