第37話
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ていましたが…………」
フェリの答えを聞いたアーロンは真剣な表情を浮かべ、アニエスは驚きの表情で声を上げた後あることを思い出した。
「ハッ、”天使”が”幽霊”を庇うとか、どんな関係なんだよ、あの二人は。」
「えっと、アンリエットさんとレジーニアさんの関係は二人のアラミスへの留学関連に色々とお世話になった”後ろ盾であるメンフィル帝国の貴族に仕えている者同士”という話は伺っていますが…………――――――メイヴィスレイン、アンリエットさんの件で聞きたいことがあるのだけど、今いいかしら?」
「――――何を聞きたいのですか?」
アーロンの推測に自分が知っている知識で答えたアニエスはメイヴィスレインを呼び、その場に召喚されたメイヴィスレインはアニエスに問いかけた。
「”守護霊”とは一体なんなの?あの時は授業の直前で説明する時間がないから、その内教えてくれるみたいなことになって、有耶無耶になったけど…………」
「…………そうですね。この場にはヴァン達もいてちょうどいい機会でもありますから、答えて差し上げます。”守護霊”とは――――――」
アニエスの問いかけに対して頷いたメイヴィスレインは”守護霊”のことについてその場にいる全員に説明した。
「要するに”守護霊”とやらは、姉貴やお前みてぇな”幽霊の使い魔版”みたいなもんか。」
「……私とマルティーナのそれぞれの契約者との”契約”は厳密には違いますが、その解釈で概ね正解です。――――――説明は終わったので私はこれで失礼します。」
説明を聞き終えて納得した様子で呟いたアーロンの解釈にメイヴィスレインは肯定した後アニエスの身体の中に戻り
「えと…………アニエスさん、すみません。アンリエットさんがリタさんとの関係を答える事を濁していたのも、恐らく自身がリタさんと同じ”幽霊”であることが関係していると思いますから、それを知ったアニエスさんとアンリエットさんの関係が気まずくなるかもしれない事を何も考えずに口にしてしまって…………」
「あはは………少なくても私はアンリエットさんが”幽霊”だからと言って、アンリエットさんとの友人関係を崩すつもりはありませんから、フェリちゃんが謝る必要なんてないですよ。」
申し訳なさそうな表情で謝罪するフェリにアニエスは苦笑しながらその必要はないことを伝えた。
「……………………っと、この番号は――――――」
アニエスの答えを聞いたヴァンが静かな笑みを浮かべて見守っているとヴァンのザイファに通信音が鳴り、音に気づいたヴァンはザイファを取り出して通信番号を確認した後通信を開始するとディンゴの映像がザイファに映った。
「―――――ヴァン、今いいか?」
「ディンゴか…………そっちからっての
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