第37話
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トの反応を見てアンリエットとリタが何らかの関係があることを悟ったアニエスはアンリエットに確認し、アニエスの確認に対してアンリエットは声を上げた後明らかに言い辛そうな表情を浮かべて答えを濁していた。
「えっと…………何か言えない事情があるのでしたら、別に無理に答えてもらわなくても大丈夫ですよ?」
アンリエットの様子を見たアニエスは気まずそうな表情を浮かべてアンリエットに指摘した。
「申し訳ございません…………その…………色々と事情がありまして…………」
「あはは………謝る必要なんてないですよ。誰にだって話せない何らかの事情はあるのですから。」
「お気遣いいただきありがとうございます。アラミスに来たばかりの私やレジーニアさんによくしてくれた上、友人にもなってくれたアニエスさんにリタさんと私の関係を話せないことは心苦しいのですが…………これだけは言えます。――――――リタさんは私にとって、とても大切な人であると。」
アニエスに気づかいに申し訳なさそうな表情で答えたアンリエットはリタを思い浮かべて優し気な微笑みを浮かべて答えた。
〜現代〜
「”大切な人”ねぇ………あのロリババアは”そもそも人ですらない幽霊”だが、そこん所、アンリエットとかいうお前のダチは知っているのかよ?」
「リタさんの事を聞いた時に、最初にリタさんの事を”幽霊”と言いましたけど、それについては特に反応しませんでしたから、恐らくアンリエットさんもリタさんが”幽霊”であることはご存じだと思うのですが…………」
アニエスの話を聞いて更なる疑問を抱いたアーロンの指摘に対してアニエスはアンリエットの反応を思い返しながら答えた。
「ハッ、実はアンリエットとかいうお前のダチも”幽霊”で、リタとは姉妹だったとかいうオチなんじゃねぇのか?」
「さすがにそれはないと思うのですが…………」
アーロンの推測に対してアニエスは否定寄りの答えを口にした。
「…………いえ…………アーロンさんの推測も強ち間違っていないかもしれません。」
「あ?どういう意味だ、そりゃ。」
その時フェリが複雑そうな表情で答え、フェリの答えが気になったアーロンは続きを促した。
「あのアンリエットさんという方も、”ゲネシス”によって”屍鬼化”した半グレ達もそうですがリタさん同様”息吹がなかったんです。”」
「おいおい、マジかよ。」
「ええっ!?そ、それじゃあ本当にアンリエットさんも…………――――――!そういえば、レジーニアさんとメイヴィスレインは知り合い同士で、以前少しだけ互いに話をしたのですが、その時にレジーニアさんはメイヴィスレインに”アンリエットさんは守護霊だから浄化しないように気を付けて欲しい”みたいな事を仰っ
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