第37話
[7/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
お願いします――――――ヴァンさん、フェリちゃんにアーロンさんも。」
ヴァンの指摘に目を丸くして首を横に振って答えたアニエスはヴァン達を見回した。
「はい、もちろんですっ。」
「ハッ、精々ヨロシクしてやるよ。」
「お前は後輩だろうが…………――――ま、こちらこそよろしくだ。ただしお友達は何とかしろよ?毎度、突撃されちゃあかなわねぇ。」
「はい、しっかり誤解を――――――…………上手く言い繕っておきますので。」
「クク、マトモに説明したらあの小僧とか泡吹きそうだしなァ。」
「なるほど…………これが『ウソも方便』ですか!」
ヴァンの注意にアニエスが申し訳なさそうな表情で答えるとアーロンはアルベールを思い浮かべてからかいの表情で指摘し、話を聞いていたフェリは納得した様子で呟いた。
「ううっ…………正しい用法ですけど参考にしちゃダメですからね…………?」
フェリの様子にアニエスは疲れた表情で指摘した。
「そういや、そのダチで気になっていたが『アンリエット』っつったか?ファミリーネームが黒龍城塞で偶然出会ってそのままなし崩し的に共闘してアルマータの幹部達を撃退した”見習い門番”を名乗っていたあのリタとかいう幽霊と同じのようだが、何か関係あんのかよ?」
「えっと、その事なんですが…………私もアンリエットさんとリタさんのファミリーネームが一緒である事に気づいて、煌都から戻った日の翌日にアンリエットさんに聞いてみたのですが…………明らかに答え辛そうな表情を浮かべながら答えを濁していたので、何か事情があると判断してそれ以上聞くことは止めたのですが…………アンリエットさんの反応から察するに、少なくてもアンリエットさんにとってリタさんはとても大切な人のようなんです。」
あることが気になっていたアーロンの疑問にアニエスは複雑そうな表情を浮かべてアンリエットにリタの事を尋ねた時の事を思い返した。
〜9月22日・アラミス高等学校〜
「それで私に話があるとの事ですが、どういった話なのでしょうか、アニエスさん。」
「その……実は先日私はアルバイト先の仕事の関係で”ラングポート”という都市に出張していたのですが…………その時にリタさんという”幽霊”の方と出会い、少しの間だけお世話になったことがあったんです。」
「えっ!アニエスさん、リタさんとお会いしたんですか…………!?」
アニエスの話を聞いたアンリエットは驚きの表情で声を上げてアニエスに確認した。
「その様子ですとやはりアンリエットさんとリタさんは何らかの関係があるんですよね?ファミリーネームも同じのようですし…………」
「あ……っ!え、えっと、それは…………その…………」
アンリエッ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ