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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第37話
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更にレンの正論に返す言葉がないアルベールは肩を落とした。

「それでは御機嫌よう、”解決屋”さん。――――――アニエスは寮でね。」

「また明日ね〜。でも、あんまり遅くならないように!」

「それじゃあね、ヴァン。主にも君の事を伝えておくよ。」

「え、えと…………失礼します!」

「う、うん、ありがとう!――――――先輩とアルベール君達もまた!」

そしてレン達は別れの挨拶をしてその場から立ち去ったが、レンは去り際にヴァンにウインクをして去って行った。

(なんだァ…………あのスミレ髪?)

(…………学生さんにしては只者じゃない雰囲気でしたね。)

(…………3年ぶり、か。あの仔猫がマジで見違えたもんだぜ。)

アーロンとフェリがそれぞれレンを気にしている中、ヴァンは3年前初めて出会ったレンと今のレンを見比べて感心していた。



その後、モンマルトのアルバイトに戻るユエファと別れたヴァン達は事務所に戻った。



〜アークライド解決事務所〜



「―――――で、結局なんだったんだ?手配魔獣の退治よりも優先した”実家”からの呼び出しってのは?」

「っ…………」

「そんな言い方…………別にわたしたちで問題なく対処できましたし。」

事務所に戻ってそれぞれソファーに座るとアーロンはアニエスに問いかけ、アーロンの問いかけに息をのんだアニエスが複雑そうな表情を浮かべている中、アニエスの表情を見たフェリはアニエスを庇うためにアーロンに指摘した。

「たりめーだ。そういう話をしてんじゃねーよ。急用があんのはいい――――――だが、関係者が乗り込んでくるのは別だろ。てめぇ自身はともかく、ちゃんと周りにも”スジ”を通してんのかって話だ。」

「そ、それは…………」

「……………………」

アーロンの指摘に対して答えを濁しているアニエスをフェリは不安そうな表情を浮かべて見つめた。

「一般人だろうが黒月だろうが猟兵だろうがそこん所は同じだろ。――――――本来てめぇが突っ込むべきじゃねえのか?」

「ま、確かにな。”親父さん”あたりからそろそろ突っ込みが入ったか?」

アーロンの指摘に頭を掻きながら肯定したヴァンは苦笑を浮かべてアニエスに確認した。

「ど、どうしてそれを…………」

ヴァンの指摘に目を丸くしたアニエスは驚きの表情でヴァンを見つめた。

「いや―――――”あくまで一般論だぜ?”」

「!…………」

「俺のスタンスは最初から話してる通りだ。だが決めるのはお前だ――――――バイトを続けるのも止めるのもな。ああいった突っ込みが来るとなるとそうそう無理はさせられねぇが。」

「ヴァンさん…………」

「…………その逆、で
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