第10話 迫り来る悪魔達。炸裂!ライダーキック
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んと見たのよ! 言い逃れは出来ないわよ!」
「本当なんだ。信じてくれ!」
必死に言い合いをする本郷とルリ子。
その時であった。
「猛!」
「本郷!」
声と共に立花と恭也、そして美由紀が入ってきた。
場は更に困惑を極めた。
「おやっさん、それに恭也に美由紀まで」
「本郷…って、何でなのはも此処に居るんだ?」
「お、お兄ちゃんに、お姉ちゃん!」
一気に狭い廃工場の場は壮絶となった。
ルリ子は父緑川博士を本郷に殺されたと思っており、本郷は違うと叫び、なのはは兄恭也と姉美由紀の二人に何故此処に居るのかと問い詰められている現状であった。
その中、立花だけは場の空気に着いて行けずどうしたら良いのかと悩んでいた。
その時、本郷は背後から誰かの視線を感じ取った。
「危ない、ルリ子さん!」
「きゃぁっ!」
咄嗟に本郷はルリ子を突き飛ばした。
その直後、緑川博士の胸には一本の毒針が突き刺さっていた。
その突き刺さった毒針を中心に緑川博士の体が徐々に溶け出し泡となって消えてしまった。
「な、何だ今のは?」
「皆、すぐに此処から逃げるんだ! 此処に居たら危ない!」
「待て本郷! 今のは何だ? 何で人が溶け出したんだ?」
「恭也。詳しい事は後で話す。だから今は逃げてくれ!」
「…分かった」
本郷の顔を見てか恭也は頷く。
そして一同は廃工場の外へ出て行った。
だが、それを出迎えたのは大勢の戦闘員と改造された蜘蛛男であった。
「逃がさんぞ本郷猛、緑川博士は殺した、後は此処に居る奴等を皆殺しにするだけだ!」
「いかん、恭也! 皆を連れて此処から逃げろ!」
「お前はどうするんだ本郷!?」
「行け! 早く!!」
怒号を上げる本郷。が、そんな皆の周囲を戦闘員達が取り囲む。
「我等ショッカーの姿を見た者を生かしては返さん! この場で全員死んで貰うぞ!」
「ショッカーだと? 何故お前たちは俺達を殺そうとするんだ?」
「我等の野望の妨げになるものは誰であろうと容赦せん! 掛かれぇ!」
蜘蛛男の命を受けて戦闘員達が一斉に襲い掛かって来た。だが、それらを恭也と美由紀が次々と蹴散らしていく。
「舐めるなよ! こんな物で倒される程俺達は柔な鍛え方はしてない!」
「そうそう、伊達にお兄ちゃんやお父さんにしごかれてる訳じゃないんだからねぇ」
「お、おのれぇ! こうなれば!」
蜘蛛男が飛翔すると、蜘蛛の糸を吐き出した。
その糸の放った先にはルリ子となのはが居た。
「きゃぁ!」
「しまった! ルリ子ちゃん!」
「なのは!」
立花と恭也が叫ぶなか、蜘蛛男に連れ去られる二人。
「させるか!」
そんな蜘蛛男の背中にしがみつく本郷。
「ええぃ、離せ!
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