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おぢばにおかえり
第八十一話 大教会でも一緒その十五

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「こかん様とね」
「秀司様がおられて」
「教祖様を支えてこられたから」
「そこで男の人も大事だってわかるんですね」
「ええ、女の人だけじゃなくて」
 おみちはです。
「男の人もよ」
「いてこそですね」
「おみちはやっていけるのよ」
「そういうことですね」
「そう、だから新一君もね」
 あらためて言いました。
「しっかりしていってね」
「男の人も必要だから」
「それでよ」
「それも夫婦揃ってですね」
「そう、しっかりお勉強をして」
 学業からお話しました。
「ひのきしんもさせてもらって」
「成人してですね」
「そうして大学に入ったら」
 新一君がそうしたいことを聞いているのでこう言いました。
「そこでもしっかりお勉強してね」
「おみちのこともですね」
「それで就職して」
「奥さんもですね」
「結婚して」
 そしてです。
「いい家庭持ってね」
「そうします、絶対に」 
 私をじっと見て言うのでした。
「何があっても」
「ええ、新一君は困ったところもあるけれど」
 変に馴れ馴れしくて嫌いだと徹底的に嫌うけれどです。
「それでも根っこはいいからね」
「だからですか」
「悪い癖性分をなおして」
 これは絶対です。
「それでね」
「いいところをもっとよくすることですね」
「そうしてね」
 私をじっと見る新一君に言いました。
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