第二十一話 里帰りの準備その十一
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「実感したわ、ちなみに関西にあるから」
「就職の際は注意ですね」
「ええ、こうした会社はね」
「普通に勤めていられないですね」
「白華ちゃんもそう思うでしょ」
「はい」
心からの返事だった。
「何があっても」
「そうよね」
「それがブラック企業ですね」
「こうしたところにいたら潰れるか」
「いてもいいことないですね」
「人をここまで酷使するところなんてね」
そうした場所はというのだ、真昼はここでは企業だけでなく部活等のコミュニティもその話の中に入れた。
「ソ連軍みたいなものよ」
「ひょっとしてスターリンの頃の」
「知ってるわよね」
「カザフスタンの子が同級生にいまして」
かつてソ連の中の一国だった、中央アジアにある国である。
「もう人は消耗品で」
「幾ら死のうが構わなくてね」
「とんでもなかったと」
「スターリンの考えでね」
人命を数字としか考えなかった、二次大戦の損害の多さもかなりだがホロドモールや大粛清でも多くの命を犠牲にしている。
「人はどんどん犠牲にして」
「酷使してもですよね」
「全く平気だったのよ」
「ブラックそのものですね」
「今だと北朝鮮ね」
「あの頃のソ連軍のままですね」
「そう言っていいわ」
こう言うのだった。
「あの国はね」
「ブラックのサンプルですね」
「スターリンの頃のソ連軍と並ぶね」
そうしたというのだ。
「そうよ、それでブラックだとね」
「逃げることですね」
「いいことなんてないから」
そこにいてもというのだ。
「だからね」
「逃げることですね」
「そうだってわかったら」
その時はというのだ。
「すぐにね、自分がいなくなったら」
そうなればというのだ。
「そこはどうなる残った人はどうなるかとか」
「考えないことですね」
「あの、だから辞めるなとかね」
そうしたというのだ。
「言う人周りにいても」
「ブラック企業で潰れろってですね」
「言っているのとね」
それと、というのだ。
「同じよ」
「馬鹿なこと言ってますね」
「自分の昔もそうだったとかもね」
「馬鹿なことですね」
「そんな腐った場所がどうなってもね」
ブラック企業の様なというのだ。
「知らないでしょ」
「そうですね」
「そんなところ残ってもね」
「いいことないですね」
「部活だってね」
「ブラックですと」
「逃げてね」
そうしてというのだ。
「それで残る人にも」
「言うんですね」
「どんなところかね、だからね」
「逃げることですね」
「部活で」
真昼はまたこちらの話をした。
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