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金木犀の許嫁
第二十一話 里帰りの準備その八

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「他の知識を得ることよ、部活も先生もね」
「他の部活や先生を知ることですね」
「集まりが悪いだけで殴る蹴るはね」
「論外ですね」
「けれど他の部活や先生を知らないと」
 そうであるならというのだ。
「わからないわよ」
「暴力を振るわれても」
「それでもね」
「そうなんですね」
「だからね」
 それでというのだ。
「知ることよ」
「それが大事ですね」
「そう、何も知らないと」
 そうであるならというのだ。
「もうね」
「自分が不幸になりますね」
「そうなるから」
「他の部活や先生を知って」
「会社もね」
 ブラック企業に就職してもというのだ。
「ちゃんとよ」
「知ることですね」
「住んでるところが狭いと」
 そうであるならというのだ。
「本当にね」
「わからないですね」
「そうしたこともね」
 全くというのだ。
「そして自分がね」
「不幸になりますね」
「そうなるから」
 だからだというのだ。
「まずはね」
「知ることですね」
「北朝鮮ってわかったら」
 それならというのだ。
「もうね」
「逃げることですね」
「あの国から逃げることは難しいわ」
「脱北者ですね」
「それは難しいけれど」
「あの、何かです」
 ここで白華はこう言った。
「キューバはです」
「あの国ね」
「体制に反対するなら」 
 キューバのというのだ。
「粛清でなくて」
「出て行けよね」
「あの国はそうですね」
「それで出て行って何を言ってもね」
「いいですね」
「あそこはね」
 キューバはというのだ。
「遥かにましよ」
「北朝鮮よりも」
「粛清よりもね」
「勝手に出て行けですね」
「それで出て行ったら」
 キューバからというのだ。
「海に出たら」
「アメリカから助けに来てくれますね」
「あそこに反発する人達がいて」
 キューバの現体制にというのだ。
「それでね」
「助けてくれますね」
「そうなのよ」
「北朝鮮よりずっといいですね」
「同じ共産圏でもね」
 北朝鮮は自称であるがだ。
「遥かにね」
「キューバはましですね」
「それで政治もね」
 キューバはというのだ。
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