暁 〜小説投稿サイト〜
金木犀の許嫁
第二十一話 里帰りの準備その七

[8]前話 [2]次話
「そこはね」
「見極めるにはどうすればいいですか?」
「もう他の人の意見聞いたり同じ業種で他の企業を調べて」
 そうしてというのだ。
「比較してね」
「調べることですか」
「そうしていって」
「わかることですね」
「流石に日本と北朝鮮の違いはわかるでしょ」
「一目瞭然ですね」 
 まさにとだ、白華も答えた。頭の中で北朝鮮のマスゲームや軍事バレー度を思い出してのことである。
「もう」
「そうでしょ」
「はい、どう見ても」
「戦前の日本でもね」
「一目瞭然ですね」
「仮に戦前の日本と比較しても」
 そうしてもとだ、真昼は話した。
「北朝鮮はね」
「問題外ですね」
「将軍様だけ太ってて」
 北朝鮮のことであることは言うまでもなかった。
「国民の人達だけ餓えてるなんてね」
「戦前の日本なかったですね」
「天皇陛下痩せておられたでしょ」
「どの方もですね」 
 白華も答えた。
「明治、大正、昭和と」
「どの方もね」
「あんな変な個人崇拝もなくて」
 やはり北朝鮮のことである。
「先軍政治とか拉致とか収容所とか」
「なかったわね」
「全く」
「麻薬はあったけれど」
 北朝鮮が麻薬を密造し密売していることも話した。
「当時は日本合法でね」
「ヒロポンとかですね」
「阿片も売ってたわ」
「当時はそうですね」
「けれど阿片は免許制で」
 使用するには許可が必要だったのだ。
「厳しく制限していたし」
「そこも北朝鮮と違いますね」
「一党独裁で」
 そうであってというのだ。
「自由もね」
「ないですね」
「もうね」
 真昼はそれこそと話した。
「あの国はね」
「問題外に酷いですね」
「戦前の日本と比べてもね」
 それこそというのだ。
「遥かに酷いわ」
「そうとしか言えないですね」
「あそこまで酷いと」
「すぐわかりますね」
「ええ、けれど中にずっといたら」 
 ブラック企業にというのだ。
「もうね」
「わからないですか」
「ええ」
 そうだというのだ。
「流石にね」
「そうですか」
「最初からずっといたら」
「ブラック企業に」
「北朝鮮に生まれて」
 真昼はまたこの国を例えに用いた。
「あの国にずっといたらね」
「異常な国家ってわからないですか」
「他の国を知らないとね」
「じゃあ他の企業を知ることが大事ですね」
「ブラック企業かどうかをね」
 このことをというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ