第九幕その十
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「それも簡単に」
「どちらもね」
「そういったことは外の世界でも同じだっていうけれど」
おばさんはそれでもと言いました。
「オズの国はね」
「聞いているともっと凄いね」
「魔法もある分ね」
「余計に凄いよ」
「科学だけでなく魔法があって」
そしてと言うドロシーでした。
「あらゆる不思議もよ」
「あるのね」
「オズの国は」
「不思議が不思議でない」
こうもです、ドロシーは言いました。
「それがよ」
「オズの国ね」
「そうだね」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「お茶やコーヒーもね」
「外の世界よりすぐに簡単に飲める」
「そうなんだね」
「もっと美味しくね、オズの国の水道はね」
お茶やコーヒーの元のお水を出すそちらもというのです。
「只でさえ奇麗なオズの国のお水をよ」
「さらに奇麗にしてくれて」
「美味しくしてくれるんだね」
「だからね」
それが為にというのです。
「外の世界よりもね」
「美味しいのね」
「お茶やコーヒーも」
「ポットでもね」
お水を沸かしてお湯にするそちらもというのです。
「沸騰させる時にね」
「美味しくしてくれるのね」
「お水を」
「魔法の力でね、ただ魔法は全部不思議じゃないのよ」
ここでこう言ったドロシーでした。
「科学と同じで根拠がね」
「あるんだよね」
トトが応えました。
「これが」
「そうよ、種も仕掛けもあるのよ」
「魔法使いさんが得意な手品とも一緒だね」
「科学ともね。ちゃんと根拠があって」
そうしたものであってというのです。
「本当にね」
「謎じゃないね」
「理屈もあるから」
だからだというのです。
「全くね」
「不思議じゃないね」
「そうよ」
まさにというのです。
「魔法はね」
「実はそうだね」
「私は魔法は使えないけれど」
「それでもだね」
「オズマとグリンダ、魔法使いさんは使えるけれど」
「理屈がわかっているからだね」
「使えるのよ」
そうだというのです。
「これがね」
「そういうことだね」
「そしてね」
ドロシーはさらにお話しました。
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