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スーパーヒーロー戦記
第9話 仮面の戦士
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を上げながらズバットと仮面ライダーに向かっていく蜘蛛男。そんな蜘蛛男相手に二人は顔面を蹴り上げる。数歩引き下がりながら顔を抑える蜘蛛男。
 それを好機と見るや、仮面ライダーは空高く舞い上がる。

「これでトドメだ! ライダーキック!」

 空中で回転し力を増したキックが蜘蛛男に命中する。それを食らった蜘蛛男が今度は崖下へと落下していった。
 生死は分からないが恐らくこの高さからでは助かる筈がない。そう思えたのだ。
 すると、其処に来てズバットスーツのアラームが鳴り出す。

「どうやら安心の様だな」
「助かった。お前も改造人間なのか?」
「俺はそんな大層なもんじゃない。唯の復讐に囚われた悪鬼さ。それより、お前に聞きたい事がある」
「何だ?」

 ズバットスーツの機能を停止させ、スーツを脱いだ健が仮面ライダーに尋ねた。

「2月2日に飛鳥五郎と言う男を殺した奴を、お前は知っているか?」
「2月2日……飛鳥五郎……すまない、知らない」
「そうか、緑川博士はこの先にある廃工場に隠れている。すぐに行ってやれ」
「待て、お前はこれからどうするんだ?」
「お前が居るなら安心だろう。俺にはやる事がある。悪いが後は任せたぜ」

 そう言うとギターを背負い歩き出す。悲しげな歌を奏でながら早川健と言う男は再び復讐の為に一人歩き出したのであった。

「復讐か……アイツもまた、俺と同じで過去に苦しみを背負っているんだな。だが、俺はこの宿命に負けはしない。必ずこの力を使ってショッカーの野望を打ち砕いてみせる!」

 悪の秘密結社ショッカー。その規模は全世界に及んでいた。
 世界を影から支配する為に世界中から人を誘拐し、改造人間にして世界を恐怖に陥れようとする悪の集団。
 しかし、そんな悪の集団に敢然と立ち向かう一人のヒーローが現れた。大自然の力をその身に宿し、超絶なるパワーで悪を打ち砕く悲しき宿命を背負った一人の男。
 その男の名は本郷猛。そして、彼が変身するヒーローの名前は【仮面ライダー】。
 今、此処にまた一人新たなヒーローが誕生した瞬間であった。




     つづく
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