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スーパーヒーロー戦記
第9話 仮面の戦士
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ットだ! あの時は取り逃がしたが、今回はそうはいかん!」
「ほざけ! それはこっちの台詞よ! 今度は貴様を返り討ちにしてくれる!」
「面白い!」

 飛翔し、蜘蛛男達の居る地点に降り立つズバット。

「どう返り討ちにしてくれるのか教えて貰おうか?」
「ふん、その余裕も今の内だ! これだけの数を貴様一人で相手に出来るかな? それに貴様の弱点は既に把握済みだ!」
「何っ!」
「貴様のその奇妙なスーツ。どうやら力の源はそれらしいが、そのスーツには制限時間がある。恐らくもって5分と見た!」
(ちっ、其処まで見抜かれていたとはな)

 舌打ちするズバット。それこそ怪傑ズバット唯一の弱点であった。
 無敵を誇る怪傑ズバットはそのスーツを着用出来る時間は僅か5分しかないのだ。そして、その5分を過ぎればズバットスーツは爆発を起こし、中の居る健は粉々になってしまう。
 かと言って、途中でズバットスーツを解除すれば、そのスーツは唯の服となってしまう。それも、鉛以上の重さを持った唯の足かせとなってしまうのだ。
 その弱点をショッカーは既に掴んでいたようだ。

「どうやら図星のようだな。それ、戦闘員達よ! 今度こそズバットの息の根を止めてやれぃ!」

 蜘蛛男が命じ、戦闘員達が一斉に襲いかかろうとした。正にその時だった。

「待てぃ!」
「何! 今度は何だ?」

 再び声が発せられた。それは別の巨木の上だった。
 其処には緑のスーツに身を固め、赤い目を持った仮面を被った一人の男が立っていた。

「こ、今度は一体何者だ!」
「俺は貴様等ショッカーから人類の平和を守る為に誕生した正義のヒーロー。その名を【仮面ライダー】だ!」

 眼下に居る怪人と戦闘員達に向かい堂々とした声でそう告げる仮面ライダー。突然の出現に辺りでは慌てふためく戦闘員達が目に映った。

「静まれ! たかがもう一人増えただけの事だ! 慌てる事じゃない!」
「とぅっ!」

 声を上げて飛翔し、仮面ライダーもまたズバットの居る場所へ着地する。

「仮面ライダーか、フッ、良い所を持ってかれちまったみたいだな」
「気にするな。あんたが時間を稼いでくれたお陰だ」

 互いに背中を預ける形でそう言い合う。その回りを戦闘員達が取り囲む。

「だったら、やる事は分かってるな?」
「勿論だ。こいつら全員叩きのめす!」
「上等、行くぞ!」

 ズバットの言葉を皮切りに二人のヒーローは一斉に戦闘員に殴りかかった。応戦する戦闘員達だったがズバットと仮面ライダーのコンビの前に次々と返り討ちにあっていく。
 遂には蜘蛛男一人となってしまった。

「残るは貴様唯一人だ! 行くぞ!」
「おのれぇ! 我等ショッカーに歯向かう愚か者めぇ!」

 唸り声
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