第8話 もう一人の魔法少女
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バラージの一戦を終えた後、ビートルを失った為に帰る手段を失い意気消沈していた時、突如何処からもなく現れた一隻の浮遊船。
時空管理局の保有する次元航行船アースラである。
その全長は現代である巨大タンカーと同じかそれよりも二回り位大きい。
そして、その次元航行船アースラの中にある部屋に連れて来られた。
其処にあったのは畳に盆栽にと和風をイメージしているのだろうがハッキリ言うと誤解しているようにも見て取れる。
その証拠にその部屋を見た途端ムラマツキャップが微妙そうな顔をしていた。
そして、その部屋の奥には一人の女性が座っていた。
翠色の髪を後ろに束ねたポニーテールと呼ぶべきだろう髪型に綺麗なルビー色の瞳をし紺色の制服を纏った綺麗な女性だ。
「困っていた所を助けて頂き有難う御座います。私は科学特捜隊のムラマツです。それでこちらに居るのが隊員のハヤタ、イデ、アラシ、そして特別隊員の兜君に高町君です」
「宜しくお願いします。高町なのはで」
「マママ、マイネームイズ、コウジ・カブト。ディスイズアペン。ハウアァユー」
なのはは普通に挨拶を交わしたが甲児は何故か片言の様な英語を話し出した。
しかも半分以上が解読不明の様な。
「どうしたんだい甲児君」
「だだだ、だぁってよぉハヤタさん。あの人外人だろう? 俺英語苦手なんだよぉ〜」
どうやら目の前の女性が明らかに外人に見えた為に日本語は通じないだろうと判断しての事だろうか甲児がハヤタに泣きが入った。
それを見ていた女性がクスリと口元を隠しながら笑う。
「心配しなくても大丈夫ですよ。ちゃんと日本語も話せますから」
「本当ですか? そりゃ良かった」
ホッと胸を撫で下ろす甲児。
そんな甲児を見て皆がドッと笑い出したのはご愛嬌である。
そんなお茶目な一面もさておき、一同は用意された座布団の上に座るとその女性の話を聞いた。
「自己紹介が遅れましたね。私は時空管理局所属のアースラ艦長であるリンディ・ハラオウンと申します。貴方達の戦いですが、失礼ですが見させて貰いました」
(ギクリッ!)
リンディのその言葉を聴いた途端ハヤタは思わず肩が震えた。
もしかしたら自分の変身する瞬間を見られたのでは?
そう思っていたのだ。
そんなハヤタに向かいリンディは微笑んだ。
(心配しなくても貴方の正体は誰にも伝えませんよ)
「!!!」
すると、ハヤタの脳裏にリンディの声が伝わってきた。
驚きである。まぁ何はともあれ皆にばらされないのであれば一安心である。
そんな訳で会話は続いた。
「私が貴方達を救助したのには実は理由があるんです」
「理由、それは一体何なのですか?」
「はい、その理由はそちらにいらっしゃるなのはさんです」
「え、私ですか?」
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