第8話 もう一人の魔法少女
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ツキャップは話を進めた。
其処は流石と言うべきである。
「本来なら私達時空管理局が以降のジュエルシード捜索を一手に引き受けたいと言いたいのですが、この地球には私達の常識を遥かに超えた存在が多数居る事が分かったのです」
「怪獣に宇宙人、それに機械獣の事だな」
「うむ、私達も怪獣には手を焼いています。ウルトラマンが居なければ我々は満足に怪獣を撃退する事が出来ない。何とも歯痒い話だ」
「そうですね」
苦虫を噛み潰したような顔をするムラマツにリンディは同情の言葉を述べた。
そして、一呼吸を置こうと置かれたお茶に手を伸ばす。
そして、何故か横に置かれていた砂糖の入った瓶を取ると主室にお茶の中にそれを入れたのだ。
その光景には一同が眼を疑った。
「あ、あのぉ…リンディさん? それ砂糖なんじゃぁ…」
「えぇ、皆さんもお使いになります?」
「い、いえ! 僕は結構です」
流石のイデもそれは願い下げだったようだ。
「しかし何故お茶に砂糖を? 折角茶菓子があるのに口が返って甘味で濁ってしまうのでは?」
「私この飲み方が好きなんですよ。勿論お茶菓子も食べますよ」
ムラマツの問いにリンディが何の迷いもなく答える。
流石のアラシやハヤタも若干引き気味に見ていた。
しかしムラマツは流石と言うべきか全く動じていない。
「確かに味覚は人それぞれと言うでしょう。しかし甘いお茶とは今まで飲んだ事ないなぁ」
そう言って懐からパイプを取り出して口に咥える。
タバコの草を入れて火をつけようとした際にハヤタが止めに入った。
「キャップ、此処でタバコは控えた方が宜しいですよ」
「む、そうか。いやぁ申し訳ない。つい癖なもので」
赤面しながらパイプを仕舞うムラマツキャップ。
普段ならお咎めなしなのだが今回はなのはやユーノなど子供が居る。
子供の成長に悪影響を及ぼすので科学特捜隊としてはそんな事はNGなのでハヤタが止めたのだ。
かなり話が逸れてしまったので此処でリンディが強引に話を戻した。
「簡潔に言います。ジュエルシードの捜索ですが、我々時空管理局もご協力致します」
「それは有り難い。イデの開発したジュエルシード探索装置も此処でなら有効に利用出来るでしょう」
「いやぁ、時空管理局の皆様から比べたら僕の発明なんて子供騙しみたいなもんですよぉ」
謙遜しながら自作の探索装置を目の前に出すイデ。
何気に嬉しそうだ。
リンディがそれを手元に引き寄せてマジマジとそれを見る。
するとリンディの眼の色が変わった。
「とんでもない! イデさん。これは素晴らしいですよ。私達の技術でも此処まで正確な探索技術は作れません。是非私達のところで使って宜しいですか?」
「え? 本当ですか! そりゃもう喜んでお願い申し
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