良くも悪くも潔癖症
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
か?」
「その点はリュカ様だからってしか言えないなぁ……元々伯母さんは僕の父さんの事が好きだったんだけど僕の父さんは僕の母さんが好きで、何とか結婚出来た。その後は当然ながら妹夫婦が同じ建物内で暮らす事になるんだけど、家の中で僕の父さんに会う度に、今(当時)なお好きな気持ちが無くならず、止まらなくなっちゃって……ってのを、リュカ様は悟ってたんだと思う」
「化け物か……あの人(リュカ様)は!?」
「本当にそう思うけど……伯母さんの性格と普段の言動を鑑みて、未だに僕の父さんの事が好きってのは、幼かった僕でも感づくレベルだと思うよ。僕だって誰かにこの話を聞いて知ったワケじゃ無いから……周囲の反応とかから推理……と言うか結論が勝手に解っちゃっただけだからね」
「えっ……ルディーさんは聞かされてたワケじゃ無かったんですか!?」
「言わないよぉ……だって結構大事だからねぇ。子供に聞かせる話でも無いでしょ。それこそ僕がデイジーに襲いかかったりしてなければ知らせる必要が無いもの(笑)」
「ルディーさんが聡すぎる! ご両親も困っちゃうだろうなぁ(笑)」
「僕が気付いている事は気付いて無いと思う。ただ先日の遣り取りで伯母さんは感付いたかもね。リュカ様とウルフ閣下は完全に解っちゃてると思う。まぁ問題ないと感じて、誰にも言わず、僕にも『何故知ってる?』と聞いてはこないと思うけど……」
「ルディーさんが知ってるって事には問題ないですからね……でも訊かれたら何と答えるんですか?」
「正直に言う……それに僕が気付いちゃう大きな要因にティミーさんが居るから、その事をリュカ様には言ってやりたい」
「ティミーさん?」
「詳しい経緯は知らないけど、あの人も今回の事を知ってるみたいなんだ。そして僕の家に来る度、僕や僕の父さん・伯母さん……そしてデイジーを見て複雑な顔をしてたんだ」
「解らないではない」
「僕も成長してあの人の性格を理解していったからね……あの表情の正体を考え、僕の家族の言動とかと総合し、この結論に到達したんだ」
「そ、それって何歳ぐらいの頃に気付いたんですか?」
「う〜ん……10歳くらいの時には結論が僕の頭の中に存在したと思う」
この人、見た目が柔和で気付きにくいけど、頭の回転が速すぎる!
「兎も角ティミーさんが潔癖症過ぎるんだよ……こう言う話題でさ。まぁ嫌いな分野だから仕方ないけど、もう少し腹芸が出来ないと王様になった後、苦労しちゃうんじゃ無いかなぁ? 僕がサラボナで力を得て、政治の舞台でティミーさんと遣り合う場面になったら、そこら辺を弱点として突かせてもらうからね」
「そ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ