暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
XV編
第205話:絞り出される怒り
[4/8]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ぉぉぉぉっ!?」
「ハヤトッ!?」
自分で放った炎を自分で喰らう事になり、颯人は回避が間に合わず炎に炙られ吹き飛ばされる。壁に叩き付けられる彼を心配してガルドが駆けつけようとするが、その彼の前にベルゼバブが空間を繋げて放った刺突を放ち動きを妨げた。
「ぐっ!? チィ、邪魔するなッ!」
ベルゼバブの妨害により颯人の救援に向かう事が出来ずにいるガルドを尻目に、オーガは大剣を肩に担ぎながらゆっくりと颯人へと近付いて行った。
「んっんー、悪くねえな。なかなか使い勝手が良さそうだ」
「テ、テメェ……俺の魔法を食ってそのまま自分の物にしやがったな……」
「ご名答。俺は何でも食って自分の力にする事が出来るのさ。それこそ技や魔法だけじゃなく、こんな物までな?」
そう言ってオーガが切歌と調の方に手を向けると、その手に錬金術の陣が浮かび上がり無数の魔力弾が2人に向けて放たれた。予想外の方向からの予想外の攻撃に、2人は僅かながら反応が遅れその攻撃により被弾してしまう。
「「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!?」」
「切歌ちゃん、調ちゃんッ!?」
「余所見とは随分余裕だゼッ!」
悲鳴を上げて吹き飛ばされる2人を咄嗟に助けようとする響だったがミラアルクがそれを妨害する。透とクリスもまた多数のメイジを相手にせざるを得ず、ガルドも同様と言った具合であった。
このままでは被弾した2人がメイジにより袋叩き似合う。だが現状、誰も2人を助けに向かう事が出来ずにいた。
この事態に颯人はどうするべきかと頭を回転させる。今この瞬間、オーガをやり過ごして2人の救援に向かうのは厳しい。もし今、インフィニティーになる事が出来るのであればどうとでも出来る自信があったが、指輪を付け替えて魔法を発動するまでの間にオーガが何もしないでいてくれるとは思えない。
――だったら……――
隙が無いなら作ればいい。颯人はこっそりと自分の体の影で隠れた方の手に何かを仕込み、それを使ってオーガに一瞬でも良いから隙を作らせようと画策した。そして切歌と調の2人から興味を失ったオーガが、再び颯人の方を見た。
その時、出し抜けにオーガの体を燈色と青色の竜巻が吹き飛ばした。
[双星ノ鉄槌-DIASTER BLAST-]
「ぐぉぁぁぁぁぁぁっ!?」
「あ? これって……」
突然の奇襲に対応できず吹き飛ばされていくオーガ。見覚えのあるその技に颯人だけでなくS.O.N.G.の誰もがその技が飛んできた方を見れば、そこには何時の間にそこに居たのか既にシンフォギアを纏っている奏と翼、そしてマリアの3人がこちらに向かって来ていた。
3人は三手に分かれ、マリアは切歌と調、翼は響の元へと向かい、奏は膝をついている颯人の元へとやってきた。
「待た
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ