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星河の覇皇
第八十六部第四章 エウロパが受けた衝撃その四十八

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「予想以上にだ」
「人口が増加して」
「そうなってこそだ」
「いいのですね」
「実際に掛け算で増えてもな」
 その学説の様にというのだ。
「構わない」
「人がどれだけ増えても」
「そうなるべきだ、常に我々は人口は少ない」
 これは地球にあった頃からだ、欧州は十七世紀最も勢力の大きかった神聖ローマ帝国で千六百万であった、尚当時の明は一億を優に超えていた。
「そしてそれがだ」
「今もですか」
「食料も掛け算で増やすが」
「それだけでなくですか」
「人口もだ、その為にもだ」
「お米をですか」
「食べることだ、その食糧を掛け算で増やすには」 
 それにはというのだ。
「何でも口にする、そして主食にな」
「お米もですね」
「考えることだ」
 このことが重要だというのだ。
「実にな」
「左様ですか、難しいお話ですね」
 シェフは政治についてはフレッセル程詳しくない、それでこう主に述べた。
「どうも」
「そうか、しかしな」
「このことはですね」
「覚えておくことだ、これからの我々のことだからな」
「それ故にですね」
「よくな、では最後にだ」
 フレッセルはワインを飲んでからまたシェフに言った。
「デザートを口にしたしな」
「ワインをですね」
「飲んだ、これで食事は終わりだ」
 そしてまた政務に戻るというのだ、フレッセルはギルフォードの教育改革に多くのものを見ていた。そしてそこに食育も入れて考えていくのだった。
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