第八十六部第四章 エウロパが受けた衝撃その四十六
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「そうして何かとです」
「あちらでは口にするな」
「はい、そしてそのカリーがです」
「マウリアがインドといった頃だった」
もっと言えばムガール帝国であった。
「イギリスはあの国を植民地にしていた」
「古きよき時代でした」
エウロパにとってだ、マウリアはもう意識していないが連合ではこれ以上はないまでの暗黒時代である。
「我々にとって」
「植民地時代はな」
「人類を正しく治めていた」
「まことにいい時代だった」
「その頃にです」
即ち帝国主義時代にというのだ。
「イギリスはあの国を植民地にしており」
「その為にな」
「カリーがあの国に入り」
イギリスにというのだ。
「そしてです」
「定着したな」
「そのルーをシチューの様にしてです」
「パンに付けて食べていたな」
「それがライスにもなりました」
「日本でもそうして口にしてだったな」
連合のこの国でもというのだ。
「連合中に広まったな」
「あちらでも、そしてです」
「イギリスでもだな」
「そうなり」
そしてというのだ。
「今もです」
「広く食べられているな」
「そして主食にもですね」
「成り得る、連合でそうしているならな」
「それならですね」
「我々も口にすることだ」
主食としてとだ、フレッセルは話した。
「これからはな、米自体をな」
「主食にしていって」
「我々の体格もだ」
「よくしていきますね」
「それを考えている、兎角食べることだ」
「身体にいいものを」
「大量にそして食料生産が増えれば」
そうなればというのだ。
「人口が増えてもだ」
「その人口を養えますか」
「そうだ、人口増加政策に移ったのだ」
エウロパがとだ、フレッセルはシェフに話した。
「それならな」
「食べるものが多ければ」
「養える、それには米もな」
「助けになりますか」
「そうなる、あとカレーもいいが」
その料理だけでなくというのだ。
「パエリアもな」
「スペイン料理ですね」
「あれも考えている」
「あれもいいですね」
シェフもパエリアについては太鼓判を押した。
「実に多く食べられて」
「栄養のバランスもいいな」
「実に」
「そうだな、だからな」
「パエリアもですね」
「食べていこう、私も食べるが」
自分だけでなくというのだ、フレッセルはこの時カレーについて言ったことをまた言うと自分でも思いながらシェフに話した。
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