第7話 バラージの青い瞳
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葉は見つからなかった。
なのはは深く一礼した後アバヤを全身に纏い青い石を手に町を出た。
町の外は一面広大な砂漠であった。
そんな中、一人はぐれてしまったなのはは探し物の他に仲間達を探す為に再び広大な砂漠を歩く事になった。
相変わらず砂漠の気候は暑いのだが、チャータムがくれたアバヤのお陰か不思議な事にそれ程暑さを感じる事がなかった。
まるで極普通に道を歩いているかのような感じがしたのだ。
(不思議だなぁ。この服を着てるとあんまり暑さを感じないや)
その証拠に幾ら歩いても汗を掻くことがない。
恐らくこのアバヤには特殊な力が備わっているらしく、そのお陰でなのはを強い日差しと過酷な環境から守ってくれているのだろう。
心強い限りである。
それから暫く砂漠を歩いていた時だった。
目の前に砂漠の色とは一風変わった物を見つける。
それは黒い何かであった。
疑問に思ったなのはがそれに近づく。
黒い物体は固い岩盤の様な物だった。
嫌、これは金属の硬さだ。
もしやと思い回りの砂を軽く退ける。
其処から現れたのはマジンガーZの顔であった。
「あった! こんな所にマジンガーZが」
マジンガーZを発見出来たなのはの顔に笑みが浮かぶ。
もしかしたらマジンガーの通信機を使えば皆に居場所を教えられるかも知れない。
そう思っていた時だった。
「イーーッ!」
「イーーッ!」
回りから妙な奇声が上がった。
振り返ると其処には奇妙な服装をして、顔に妙なペイントを施した数人の男性が立っていた。
その男性達がなのはと、マジンガーZを睨む。
「え? あ、あのぉ…貴方達は誰ですか?」
「イーーッ! 間違いない、これがそうです」
男の一人が後ろを向いてそう言う。
すると突然其処から姿を現したのは不気味な姿をした怪物であった。
顔には巨大な複眼がつけられており口には虫の様な牙が生えている。
全体から見て蜘蛛をイメージとした服装であった。
「ホァッ! ホァッ! ホァッ! 見つけたぞ、これがあの光子力を動力源とするロボットか! これを持ち帰れば我等ショッカーの世界制服の目的がまた一歩前進すると言う物よ!」
「ショ、ショッカー?」
聞いたことの無い組織であった。
だが、少なくともこのマジンガーZが狙いなのは明白な事だった。
「イーーッ! 蜘蛛男様。早速運搬の作業に取り掛かります」
「待て! 我等を見た者が居るようだぞ」
蜘蛛男がそう言う。
すると一斉になのはを見る。
その視線を見たなのはの肩が震える。
「我等ショッカーの姿を見た者は生かしてはおかん! それが、例え女子供であろうとな!」
蜘蛛男がそう言うと回りに居た戦闘員達も皆なのはに対し威嚇し始める。
明らかにかなりヤバイ状
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