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スーパーヒーロー戦記
第7話 バラージの青い瞳
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に助けを求める。
ムラマツキャップも必死に助けようとしたのだが下手に近づけば自分も引き込まれてしまう。
その時、偶々近くを通りかかった甲児とアラシ隊員が二人を見つける。

「キャップ! イデ!」
「二人共大丈夫ですか?」

急ぎ二人の元に駆けつける甲児とアラシ。
アラシが念の為に持っていたロープを使いイデを引き上げる。

「はひぃ、危うく生き埋めになる所でしたよぉ」

助かったイデがそう言う。
そして、ムラマツが深い穴の先を見た。
其処にはバラバラに砕かれたビートルの残骸が其処に埋まっていたのだ。

「キャッ、キャップ! あれ、俺達の乗ってきたビートルですよ!」
「危なかった。もう少しイデを助けるのが遅かったらあのビートルの二の舞だった」
「え、縁起でもない事言わないで下さいよぉキャップゥ」

イデが半泣きで言う。
その時、深い穴から巨大なハサミが姿を現した。
まるでアリ地獄だ。

「あの野郎! アイツがビートルを!」

アラシが持っていたスパイダーショットをハサミに向かい放った。
すると、巨大なハサミから強力な磁場が発生された。
すると吸い寄せられるかの様にスパイダーショットが飛んでいってしまったのだ。

「あぁ、俺のスパイダーが!」
「これでは駄目だ。一先ず一旦退却だ!」
「くそぉ、マジンガーZがありゃぁあんな野郎一捻りなのによぉ!」

口惜しく甲児が言いながら一同はその巨大なハサミから逃げるように退散して行った。





     ***




「う…う〜ん」
「気分はどうですか?」

目を覚ましたなのはの目の前に居たのは独特の衣装を着た美しい女性であった。
そして、自分が不思議な建物の中で眠っていた事に気づいた。

「あの…此処は?」
「ノアの神殿です。貴方は熱中症に陥った為に此処に運び込まれたのです。後少し来るのが遅かったら危なかったんですよ」

女性がそう言う。
確かにその通りだ。自分は探索途中で酷い目眩が起こり、その後砂漠の上で倒れてしまったのだ。
その後は良く覚えていないのだが恐らくハヤタが運んできてくれたのだろう。

「そうだ、あの…私と一緒にオレンジ色の服を着た男の人が居ませんでしたか?」
「えぇ、その人は貴方を此処に置いておくと探し物があると言って町を出て行きました」

恐らくハヤタだ。
彼は自分を此処に置いた後に再び捜索に戻ったのだ。

「あの、何処に行ったのか分かりますか?」
「残念ですが其処までは分かりません」

なのはの問いに女性は首を振る。

「あの、私すぐに探しに行きたいんです」
「危険ですよ。砂漠は容易く人の命を奪います。それに、この地にはアントラーが居ます」
「アントラー?」

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