第7話 バラージの青い瞳
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仕方なく服を着替えて皆の待つメインルームに向かう。
すると其処には既に皆が集まっていた。
そして、イデの顔には物凄い隈が出来上がっていた。
「ど、どうしたんですかイデさん? その顔は」
「やぁなのはちゃん。やっと完成したんだよ! 私お手製のジュエルシード探索装置がね!」
そう言ってイデが机の上に置いたのは大掛かりな装置であった。
幼いなのはにはそれがどんな装置なのかさっぱり分からず首を傾げるばかりであった。
「なのは、この装置凄いよ。レイジングハートや僕の探索能力以上の範囲の探索が出来るんだ。これなら今まで以上にジュエルシードの捜索が容易になる筈だよ」
「本当!」
ユーノが言うのだから間違いはなさそうだ。
そう実感するとなのはの顔にも久しぶりに笑顔が浮かぶ。
ジュエルシードを見つけて封印する事こそ今自分がなすべき事なのだ。
だったらそれに全力を注ごう。
そう割り切るなのはであった。
「そんでよぉイデさん。今どこら辺にその反応はあるんですか?」
甲児が尋ねるのを聞きイデが装置を見る。
「う〜ん、この反応からすると…此処ら辺りだね」
そう言ってイデが指したのは日本から遠く離れた砂漠地帯であった。
しかも砂漠のど真ん中と来ている。
「何でまた砂漠なんだよ」
「仕方ないさ甲児君。それよりキャップ、反応があるのでしたら調査してみる必要がありそうですね」
「うむ、早速ビートルで向かうとしよう。一応甲児君のマジンガーも運搬して行く。現地に向かうのは私とハヤタ、アラシ、イデ、そしてなのはちゃんと甲児君だ」
「キャップ。私はどうするんですか?」
「フジ君は残って通信を行ってくれ」
ムラマツキャップの決定にフジ隊員は多少不満ながらも了解した。
それからすぐに出動メンバーを乗せたジェットビートルがマジンガーZを吊るしながら出発した。
「装置の反応が近づいてます。もうすぐですね」
イデが装置を見ながら言う。
既に日本を離れユーラシア大陸に位置する広大な砂漠に来ていた。
辺り一面砂と照りつける太陽しかない死の世界。
それこそが砂漠なのだ。
「日差しが強いなぁ。私帽子持って来るべきだったかなぁ?」
窓越しから照りつける太陽を見てなのはがそう呟く。
そんな呟きを聞いて皆が笑みを浮かべていた正にその時だった。
突然ビートルの操縦が不能になってしまったのだ。
「どうしたハヤタ?」
「分かりません! 操縦不能です。緊急着陸します!」
ハンドルを幾ら動かそうと反応しない。
皆の顔に焦りが映る。
そのまま、ジェットビートルは広大な砂漠の中に墜落してしまった。
幸い地面が柔らかい砂であった為にビートル自身の破損は軽微な物であった。
「やれやれ、偉
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