第7話 バラージの青い瞳
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ばざっとこんなもんさ」
そう言うと早川はパイルダーを分離して地上に降ろす。
ヒラリとパイルダーから飛び降りるとギターを背負い再び砂漠の地を歩き出す。
「俺の出来るのは此処までだ。その持ち主が余程の近眼でなけりゃこのでかい図体を見れば一発で気づくだろうよ」
「有難う御座います。早川さん」
「フッ、縁があったらまた会えるだろうよ。お嬢ちゃん」
「はい、でも私はお嬢ちゃんじゃなくて高町なのはって名前がありますよ」
「そうかい、そんじゃまた何処かで会おうぜ」
それだけ言い残すと早川は去ろうとする。
だが、其処でピタリと立ち止まり早川は再びなのはの方を向く。
「そう言えば砂漠を歩いていた時に偶然見つけたんだが、これは君のか?」
そう言って早川がポケットから取り出したのは待機状態のレイジングハートであった。
「あ、レイジングハート!」
「どうやらお前さんのだったみたいだな。いきなり空から降って来たもんだからてっきり飴玉かと思っちまったぜ」
ニヤリと笑いながら早川が言う。
それを聞いたなのはが不安になる。
「あの…もしかして舐めました?」
「嫌、齧っただけだ」
本人は問題なさそうに言っているが大問題だ。
確かに見てみると微かに歯型がついている。
ちょっと嫌な気分だった。
「ま、そんな訳なんでな」
「あ、はい」
カッコいいのか良くないのか今一分からない人でもあった。
だが、これで空から甲児達を探す事が出来る。
それは何よりも嬉しい事であった。
「おぉぉぉい!」
「あ、皆!」
だが、探す必要はなかった。
早川が立たせたマジンガーZを目印にして甲児やハヤタ達が駆けつけてくれたのだ。
「なのは、熱中症は大丈夫なの?」
「うん、チャータムさんがくれたこれのお陰で砂漠も平気だったんだ」
「チャータム、誰だその人?」
甲児が首を傾げる。
チャータムの存在を知っているのは今の所ハヤタとなのはだけなのだ。
「あ、それよりもジュエルシードはどうでした?」
「それがさっぱり見つからないんだよ。もしかしてイデの装置壊れてるんじゃないのか?」
「失礼な! 僕の作った装置は完璧です! 故障している筈がありません!」
アラシの言葉にイデがムッとしたのか言い返す。
「じゃぁ何で見つからないんだよ。こっちぁお前さんの言ってる場所を何遍も探してるんだぜぇ!」
甲児が不満そうに呟いている。
どうやらそちらもかなり苦労したようだ。
その時だった。
遠くの方から雄叫びが聞こえてきた。
見ると巨大なハサミを持った怪獣が砂の中から現れたのだ。
「な、何ですかあれは?」
「アイツ! 俺達のビートルを沈めた野郎だ!」
甲児が憎らしげに言う。
ど
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