第7話 バラージの青い瞳
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「成る程、バルタン星人の他にギャンドラーと名乗る異星人までもが現れたのか」
前回の科学センターでの戦いの一部始終をムラマツキャップは聞いた。
バルタン星人に続き宇宙を騒がす極悪集団と呼ばれているギャンドラーが地球に襲い掛かってきたのだ。
更に、ギャンドラーはなのはが集めているジュエルシードを狙っているようだ。
目的は分からないがこれから先、恐らくギャンドラーとジュエルシードを巡って激しい戦いが予想されるのは間違いない。
「イデ、科学センターからの検査結果はどうだったか?」
「はい、たった今知らされた情報を元に私自家製の探索装置を開発しています。完成すれば広範囲に渡り探索が出来る筈です」
イデ隊員が喜び勇んで言う。
科学特捜隊の科学分野で秀でたイデだからこそ出来る事だ。
彼の探索装置が完成すればギャンドラーに先立ってジュエルシードの発見、並びに捕獲が可能になる。
「しかし、出来れば捕獲も我々で行えれば良いんだがなぁ」
「残念ですがそれは無理ですね。探索は出来ても捕獲をするには特殊な装置がないと出来ませんからね。それでそれが出来るのはなのはちゃんの持っているレイジングハートしか出来ないんですよ」
流石のイデも其処までは出来ないと言っている。
レイジングハード等のデバイスの解析は科学特捜隊の科学技術でも困難な物でありその為ジュエルシードの捕獲をする為にはなのはの存在が不可欠な物となってしまっている。
「仕方あるまい。イデは引き続き探索装置の完成を急いでくれ給え」
「了解しました」
イデが了解する。
その頃、甲児は科学特捜隊格納庫に来ていた。
彼の前では愛機でもあるマジンガーZが立っている。
現在数名のスタッフによるマジンガーZの整備が行われていた。
前回の戦いでそれ程傷を受けた訳ではないので整備は楽な物であった。
だが、甲児の心境は複雑な物であった。
原因は前回の戦いであった。
飛行するバルタン星人に対しマジンガーは余りにも無力であった。
もし、これから先飛行型の敵が現れたらマジンガーZは間違いなく苦戦を強いられる。
かと言ってなのはでは怪獣と戦うには余りにも力不足であるし、ウルトラマンでは時間制限がある。
何とか打破出来る方法が欲しかった。
その為の相談も兼ねてやってきたのだ。
「幾らなんでも無茶だ。20tはあるマジンガーZを自在に飛ばす飛行ブースターの開発なんて無理に決まってるだろう」
「其処を何とか出来ませんか? 空さえ飛べればマジンガーだって異星人と対抗できるかも知れないんですよ!」
「つってもなぁ。俺等科特隊の科学技術じゃマジンガーの整備だけでもキツイ状況なんだ。その上マジンガーの飛行ブースターの開発なんて無理だ」
返答は悲しい物であった。
現状で
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