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星河の覇皇
第八十六部第四章 エウロパが受けた衝撃その四十五

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「実際にです」
「食べるとだな」
「かなりです」 
 まさにとだ、シェフも答えた。
「パンと比べてです」
「腹持ちがよくだな」
「お働きになれるかと」
「ではな」
「はい、そして」
 シェフはさらに話した。
「カレーには色々なお野菜それにお肉もです」
「入っていてだな」
「お米の栄養もあり」
「かなりの栄養摂取になるな」
「そうなります」
「朝からそれだとな」
「かなりいいかと」 
 フレッセルに微笑んで話した。
「そこにいつも通りです」
「ヨーグルトやソーセージやフルーツもか」
「用意しますので」
「ではな」
「お楽しみ下さい」
「わかった、では明日の朝はな」
 是非にという言葉だった。
「カレーライスをな」
「召し上がられますね」
「そうする、家の者達もだ」
「カレーライスをですね」
「好きなだけだ」
 ここでエウロパ貴族が示さなくてはならないとされている美徳の一つ気前のよさも見せた。これは当然のこととして出さねばならないのだ。
「食べていい」
「では」
「カレーだが」
 フレッセルはそのカレーの話もした。
「イギリス料理だな」
「エウロパでは」
「あの国では普通に食べるな」
「あの国で数少ない食べられる料理ともです」
 その様にもとだ、シェフは答えた。
「言われています」
「そうだったな」
「あの国は昔から料理の評判は悪いです」
「食に絶望した国とも呼ばれているな」
「ですがそれでも食べられるものはあり」
 そしてというのだ。
「カレーもです」
「そのうちの一つだな」
「そしてその中でも特にです」
「カレーは食べられるものでな」
「イギリスではよく食べられています」
「そうだったな」
「はい、ですが元々はです」
 シェフはカレーの話をさらにした。
「マウリアのものでした」
「カリーだったな」
「あちらではもう料理といえばです」
「多くの香辛料を調合して作ったものでな」
「それ等全てをカリーといいます」
「ライスにかけるだけではない」
「ナンに付けても食べます」
 言うならばマウリアのパンである、イースト菌が入っていないので平たくそこに大きな特徴がある。
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