第七百五十四話 未成年なのでその十一
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「何でするのか」
「だから人がしない悪いことをする俺はだ」
「恰好いいね」
「そう思ってな」
「何処が恰好いいのよ」
やはりわからないエイミーだった。
「馬鹿なだけでしょ、それで寿命も縮まるなら」
「余計にだな」
「背も低くなるんでしょ」
「成長に悪影響が出るからな」
身体のそれにだ。
「あと頭にもな」
「煙草って悪いのよね」
「一本吸うとな」
それでというのだ。
「頭の細胞がかなり死ぬ」
「やっぱり悪いじゃない」
「それでも吸うんだ」
「結論言うけれど」
エイミーは自分のそれを話した。
「未成年で煙草吸う奴は馬鹿よ」
「それ最初から思ってることだよな」
「最初から思っていてね」
それでというのだ。
「結局ね」
「変わらなかったんだな」
「全くね」
「そういうことか」
「ええ、煙草は一生吸わないってね」
その様にというのだ。
「私は決意しているけれど」
「未成年で吸うとか」
「馬鹿よ、法律違反で身体に悪いことをしているから」
「いいことは何もないな」
「それならね」
「馬鹿と言うしかないか」
「私としてはね」
ダンに眉を顰めさせて話した。
「そうよ」
「そうなんだな」
「麻薬は論外だけれど」
「あれはな」
「煙草以上に駄目だしね」
「やる奴いるけれどな」
連合でも深刻な社会問題になっているがこれはエウロパでも同じである、尚マウリアやサハラでは麻薬の規制はかなり緩やかになっている。
「あれはな」
「もうね」
それこそというのだ。
「確実に身体に悪くて心にもね」
「相当悪いな」
「覚醒剤なんてね」
この麻薬はこの時代にも存在している。
「怖いお話しかないからね」
「中毒になった話だな」
「身体ボロボロになって幻覚も見て」
そうしてというのだ。
「人間止めてますってね」
「なるな」
「廃人になって」
実際にそうなる、それが覚醒剤であるのだ。
「それでね」
「長生き出来ないな」
「そうなるからね」
「したら終わりだ」
「破滅しかないわ」
覚醒剤に手を出せばというのだ。
「麻薬自体そうだけれどね」
「何であんなものやるのかな」
ダンは眉を顰めさせて話した。
「わからないな、煙草以上にな」
「煙草もどうかなのにね」
「麻薬はな」
「あんなのやって破滅するとか」
「本当にな」
「馬鹿よね」
「全くだ」
エイミーにこう返した。
「未成年の煙草も馬鹿だが」
「麻薬はね」
「もっと駄目に決まっている」
麻薬については絶対の拒否と否定があった、このことは二人共だった。だがそんな二人にその麻薬の話が来るとは二人はこの時想像もしていなかった。
未成年なので 完
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