愛して、恋して、大人になる
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「ちょっと男同士で気持ち悪い表現ですけどね」
「……そうかい? 僕の友達には男性同士の恋人達も居るけど?」
「そ、それは……知ってます。済みません……失言でした」
「いや、怒ってないけどさ」
他人それぞれ感覚の違いはあるだろうから、この話題をこれ以上続けるのは得策とは言い難いな。
「でねぇ……今回この話題をワザワザ君に話したのには、当然ながら理由が存在するんだ」
「……それは何となく気付いてます。ルディーさんがデイジーさんの事を頻りに『妹』と言い続けているから」
「流石だな……遠いけどもリュカ様の血筋を感じるよ」
「ですが、何かあるなと感じ取ってる程度で、その中身までは……?」
解られては大問題だ。
「当然だよ……知られちゃ困る内容だし、知ってもらうにしても必要最小限の人にしか言えないんだから」
「何だか物々しい様にも感じます。内容が世間に広まれば、ルドマンさんが破滅してしまうかの様な……まさかね?」
「まさか! と言いたいけども、僕もお祖父様も、そしてリュカ様も……その可能性については拭う事は無いと思う。何せ“情報”ってのは、その内容の如何に関わらず利用の仕方で威力が変わる“毒”にも“薬”にも変化するモノだからね」
「や、やばいなぁ……何か物々しすぎて俺には手に負えないのでは無いですか?」
「うん。負えないと僕も思っているよ」
「……な、なのにその話をするんですか!?」
「そりゃぁするよ……妹と添い遂げたいでしょ?」
「そう言う面倒事には関わらずに添い遂げたいですね」
「そうだね。そんなに心配しなくても、君はほぼそうなると思うよ。話を聞く限り、政治とかには不向きな性格だし、ウルフ閣下が……もしくはリュカ様が如何にかしてくれるはずだから」
「じゃぁ俺は聞かない方が良いのでは無いですか? さっきも知ってる人は少ない方が良いって言ってる事ですし……」
「それは駄目」
「何故ですか!?」
「君にとって大切な……いやこれから大切になる大好きな女の家庭環境についてだから」
「そ、それは……」
「僕にとっても大切な家族の事だからね」
「責任重大ですね」
ルディーSIDE END
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