第6話 異星人来襲
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今度は別の異星人に連れられてイデと甲児がやってきた。
「イデ! 甲児君!」
「ハヤタさん!」
「ハヤタァ!」
三人が合流する。
「ハヤタ、無事だったのかい?」
「僕は無事だ。唯なのはちゃんが異星人に捕まってしまった」
「何だって! あのセミ野郎か?」
「嫌違う、別の異星人だ」
三人が話し合う。
此処には複数の異星人が居るようだ。
そう話していた時、暗い闇の中からゆっくりと誰かがやってきた。
それはアラシだった。
その目には光が宿っておらず、虚ろな瞳のまま操り人形の様にゆっくりと歩いてきたのだ。
「アラシ! 無事だったのか?」
「……」
イデが感極まってアラシの両肩を叩くがアラシは無反応であった。
それに不信感を抱く甲児とハヤタ。
「お、おい。どうしたんだよアラシ! 少しは反応したらどうなんだ?」
「君達ノ言語ハワカリニクイ。ダカラコノ男ノ脳髄ヲ使ッテ君達ノ言葉ヲ使ウ」
「な、脳髄だって!」
驚く一同。
そんな中、ハヤタはそれが異星人の仕業だと見抜きアラシに近づく。
「君達は何の目的でこの星に来たんだ?」
「我々ノ星、バルタン星ハアル原因デ爆発シテシマッタ。唯一、旅行中デアッタ我々ダケガ生キ残リ、第2ノ故郷ヲ探シテイタ。ソシテ、我々ハ君達ガ『地球』ト呼ブ『M240惑星』ヲ発見シタ」
バルタンと言う異星人の話を聞くとそれは不幸な事とは同情出来る。
だが、だからと言って科学センターの人をあんな目にあわせたりアラシをこの様な目に合わせて良いと言う道理にはならない。
「では聞こう。何故君達は此処に来た?」
「ココに重力バランスニ必要ナダイオードガアッタカラダ」
「てめぇ、そんな事の為に此処の人達やアラシ隊員を殺したって言うのかよぉ!?」
怒声を甲児が放った。
だが、それに対しアラシ隊員が首を傾げる。
「殺ス? 殺ストハナンダ?」
「つまり命を奪うと言う事だ」
「命…ワカラナイ。命トハ何カ?」
以外な返答に一同が騒然とした。
この異星人は命と言う概念を知らないのだ。
だからあの様な非道を行っても平然としていられるのである。
「てめぇ、こんな事しやがって。一体何が目的なんだ?」
「我々ノ旅ハコレデ終ワッタノダ。地球ハ我々ニトッテ住ミヤスイ所ニナルダロウ。我々ハ地球ニ住ムコトニスル」
バルタン星人から放たれた答えは意外な物であった。
地球の移住。そんな事の為に此処までの大事を起こしたのだ。
当然甲児はそれに対し猛反対した。
「ざけんじゃねぇ。多くの人を殺したてめぇなんかこっちから御免被るぜ!」
「待つんだ甲児君。君達の要求だが、呑もう」
ハヤタは意外とそう答えた。
それ
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