第6話 異星人来襲
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僕の場合」
甲児に言うにはイデは余りに弱弱しくそう言っていた。
それを聞いていた甲児が以外そうな顔でイデを見る。
「何だよイデさん。もしかして怖いの?」
「そ、そんな訳ないでしょ! 唯僕は科学専門だからこう言った現場関係はアラシの方が向いてるって言うだけなの! べ、別に怖い訳じゃないんだからねぇ!」
そう言いながらスパイダーショットを手に通路を見回るイデ。
その横では科学特捜隊支給のスーパーガンを手に甲児も歩き回っていた。
やがて、二人は2階の端に辿り着いた。
結局此処で異星人を見つけるには至らなかったのだ。
「外れかぁ、どうします?」
「そうだなぁ。一度ハヤタ達と合流しよう。もしかしたらハヤタが何か見つけたかも知れないし」
「やれやれ、収穫なしかぁ。なのはに笑われなきゃ良いけど」
バツの悪い顔で頭を掻き毟りながら甲児が呟く。
だが、1階へ戻ろうと道を引き返そうとした時、二人の前にそれは居た。
青っぽい外皮を纏い両手は巨大なハサミになっており、奇妙な顔立ちをしたその者が立っていた。
「で、ででで出たぁ!」
「出やがったなぁコソ泥野郎! この俺の目の前に出るたぁ良い度胸だぜ!」
震えるイデに対し待ってましたとばかりにスーパーガンを構える甲児。
だが、そんな二人の前でその異星人は突如数人に分身しだしたのだ。
分身した異星人が幾人も歩きながら二人を包囲している。
「な、何だコイツぁ! セミ野郎が何人も居やがる!」
「落ち着くんだ甲児君! 此処は僕の宇宙語で説得してみるよ
『キエテ、コシ、キレキレテ、ボク、キミ、トモダチ』
これで大丈夫な筈だよ」
「それ、本当に宇宙語なのか?」
疑問に思う甲児。
すると先ほどまで歩いていた異星人の姿が突如プツリと消えてしまったのだ。
不審に思い辺りを見る甲児。
だが、その直後、イデの驚くような叫び声が聞こえてきたので振り返った。
其処にはイデの体にハサミの腕を突きつける異星人の姿があった。
下手な事をすればこの男の命はない。無言でそう言っていたのだ。
それを見た甲児は諦めたのかスーパーガンをホルスターに戻す。
そうして、異星人に導かれるまま二人もまた屋上に連れて来られた。
***
数名の異星人に回りを囲まれたまま、ハヤタは導かれるままに屋上に辿り着いた。
その直後、煙の様に異星人の姿が消えてしまったのだ。
「消えた…奴等は一体何者なんだ?」
辺りを見回す。
だが、其処に先ほどの異星人の姿は何処にもなかったのだ。そして、なのはの姿もない。
「しまった! 奴等なのはちゃんを!」
急ぎ捜索しようとした時、別の入り口から
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