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スーパーヒーロー戦記
第6話 異星人来襲
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丈夫ですか?」
「あぁ、それなら心配ない。今フジ君が君の自宅に連絡を入れている所だよ。安心したまえ」
「有難う御座います」

 ホッとするなのは。
 そうであった。彼女は前回のエネルガーZ並びにアイアンZとの騒動の際に帰り道が封鎖されてしまい帰れず仕舞いとなってしまったのだ。そんななのはを元気づけようと企画した竜ヶ森でのキャンプの際にベムラーとの騒動に巻き込まれてしまったのだ。
 そうして現代に至ると言う事になる。ムラマツとしては何とかしてやりたいと思っても居た。不思議な力を宿しているとは言え彼女はまだ年はも行かない子供なのだ。
 まだ親元が恋しい筈である。それは人間誰しも同じ事だ。

「あ、後それともう一つあるんですけど…」

 そう言うとなのはは首につけていた赤い球を手に取り起動させる。起動した赤い球は忽ち杖状の姿に変わる。
 そして、杖の先端から青く輝く結晶を取り出してムラマツに見せたのだ。

「これを見た事ありませんか?」
「何だねそれは? 見たところ唯の石の…嫌、違う。何だこれは?」

 ムラマツの顔色が変わる。彼の中でそれが唯の石ではないと分かったのだ。
 それを手に取りマジマジと見つめるムラマツ。だが、すぐになのはの元に返した。

「すまないが、これは見た事がないね。だが、逸れは一体何なのだい? 見たところ何かありそうだったが」
「ユーノ君、教えても良いよね?」
「だったら僕が話すよ」

 そう言ってユーノが代弁して説明を行った。
 その結晶の事を。その結晶が何故地球にあるのかと言う事を―――

「成る程、つまり君は此処とは違う世界の出身でこのジュエルシードを偶々見つけてしまったのだね? そして護送中謎の事故によりそれがこの星にばら撒かれてしまった」
「すみません、僕のせいなんです」

 申し訳なさそうにユーノが言う。
 だが、ムラマツはそんなユーノの肩をそっと叩いた。

「気にする事はない。立派な事じゃないか。しかし君達だけでそれを全て集めるのは困難だろう。よし、我々科学特捜隊もそのジュエルシードの捜索に協力しようじゃないか」
「え、良いんですか?」
「この結晶が地球に害を成すと言う事はこちらでも分かった。だとしたら科学特捜隊の隊員としてそれを放っておく訳にもいかないのでね。構わないかね?」
「は、はい! 有難う御座います!」

 思いもよらない協力を得たなのはは思わずペコリと会釈して返した。年の割りには良く出来た子である。

「それと、そのジュエルシードを少しの間だけ貸して貰えないか? これの性質を分析したいんだ。上手くすればそれの探索装置を作れるかも知れんからね」
「はい、良いかな? ユーノ君」
「そうだね、広範囲に捜索出来る範囲が広がれば探索もし易くなる
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