第百三十話 寮生の弁当その七
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「それでよね」
「お話聞いたら」
「昼型の吸血鬼もいて」
「日光浴びたら灰になるとかね」
「ごく一部で」
「伯爵さんもね」
「苦手でもね」
そうであってもというのだ。
「灰にはならないのよね」
「これがね、それでその伯爵さん今は」
理虹は鹿児島の娘にその責を見つつ話した。
「お休み中かしら」
「だからお昼寝て」
「夜に活動するのね」
「妖怪さん達ってそうした種族多くて」
それでというのだ。
「伯爵さんもね」
「今はお休み中ね」
「学園の何処かでね」
「そういうことね、まあ別に人を襲って血を吸わないし」
この学園ではそうした話はない、一説にはドラキュラ伯爵はこの学園では血ではなく赤ワインを糧にしているという。
「いいわね」
「吸血鬼いてもね」
「そうよね」
理虹はまさにと頷いた。
「別にね」
「というか妖怪さん達のお話が多いって」
鹿児島の娘はここでこんなことを言った。
「面白いわね」
「幽霊さんもね」
理虹は彼等も加えた。
「お話が多いってね」
「それだけでね」
「面白いわね」
「そうしたお話もね」
鹿児島の娘はさらに言った。
「世の中あるとね」
「面白いわね」
「怖い妖怪はお断りでも」
「私達に何もしないでね」
「明るく楽しく遊んでいるのなら」
そうであるならというのだ。
「本当にね」
「面白いわね」
「そうでしょ、それでそれぞれの妖怪さんがね」
理虹にさらに話した。
「それぞれのお国の言葉をね」
「話してるのね」
「そのことも面白いわね」
「そうなると」
理虹はその話を聞いて言った。
「こっちの妖怪さん皆日本語は関西弁ね」
「ああ、神戸だしね」
「だからね」
この街に学園があるからだというのだ。
「私達も実際ね」
「あんた関西の訛りだしね」
「それも大阪でしょ」
「大阪の団地で暮らしてるから」
「それでね」
まさにその為にというのだ。
「そうなってるでしょ」
「ええ」
鹿児島の娘もその通りだと答えた。
「本当にね、私もね」
「次第に鹿児島訛りがなのね」
「消えないと思うけれど」
それでもというのだ。
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