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Fate/WizarDragonknight
再洗脳
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 アウラは得意そうな笑みを浮かべる。
 やがて彼女の目は、最後に残ったビーストを捉える。

「ただの参加者なんて、もう欲しくないわ。ランサー、ゲートキーパー、それに今度参加者になるっていう彼……この三人を従えれば、十分に聖杯戦争も勝てそうじゃない」

 彼女のガラスのように何も見ていない目は、もうビーストを敵とさえ認識していない。
 無造作に天秤を振り、三人の異能者たちへ攻撃の命令を下していく。

「やりなさい。ランサー、ゲートキーパー、そしてあなたも」
「お前ふざけんなッ!」

 ビーストの訴えなど通じるはずもない。

「コウスケさん逃げてッ!」
「実に不本意だ……!」
「くッ……」

 響の拳、フロストノヴァの氷、パピヨンの蝶。
 三つの攻撃を避けながら、ビーストはアウラを睨む。

「クソッ、どうすりゃいい……? 響だけでも助けようにも、もう令呪もラス一しかねえ……これ使ったら一体どうなるんだ?」
「試してみればいいじゃない。もっとも……」

 ビーストが自らの令呪を見下ろしたその一瞬、その前後にフロストノヴァとパピヨンが並び立つ。

「この二人から逃げられるなら」
「くっ……」
「忌々しい……!」

 氷と蝶が、両者より放たれる。

『2 ドルフィン セイバーストライク』

 前後に走るイルカの幻影が、氷と蝶を相殺。
 だが、極めつけに接近戦を挑んでくる響には、直接防戦するしかない。

「何でこの三人、こんなに連携いいんだよ……っ!」
「本当にゴメンッ!」

 響は謝罪しながら拳を放つ。
 放たれた拳が圧縮した空気圧がビーストの背後に停められていた車を粉々に破壊する。
 その破壊力にゾッとしたビーストへ、さらにフロストノヴァの氷の雨が襲い来る。

「クソがっ……!」
『ファルコ ゴー ファ ファ ファ ファルコ』

 ハヤブサのマントを右肩に召喚したビーストは、その裾を掴み、一気に振る。すると発生したオレンジの風が氷の雨を吹き飛ばす。

「ぐっ……!」

 一瞬、フロストノヴァの体がふらつく。
 口から吐血し、体が大きく揺れた。

「フロストノヴァ……! お前、体に負担がかかる能力なのかよ……!」

 ビーストもその能力に戦慄する。
 止めどなく赤い体液が流れ出ていくフロストノヴァ。

「まあ、アウラがそんなこと考慮するわけねえよな……」
「あら。貴女の能力、使い捨てなのね」

 アウラは興味なさそうに吐き捨てた。

「後で首を斬り落とす手間も必要なさそうね」
「グッ……!」

 歯を食いしばるフロストノヴァ。
 だがアウラの命令は、彼女へ容赦ない氷の生成をさせていく。
 さらに、その内部に仕組まれたパピヨンの
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