第5話 ウルトラ作戦第一号
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宇宙は広い。私達人間の常識など及びもしない程に、宇宙は広いのだ。
そして、その広い宇宙の何処かに、人知れず宇宙の平和を守っている者達が居る。彼らは宇宙の平和を守る為、日夜戦い続けているのだ。
そして、今二つの光球が地球に向かって飛んできていた。
漆黒の宇宙をひたすら逃げる青い玉とそれを追う赤い玉の二つであった。
***
竜ヶ森上空をパトロールしていた小型戦闘機「ジェットビートル」を操縦する若き青年ハヤタ隊員は、地球に向かう謎の二つの球を発見する。
「ん? 何だあれは」
不審に思ったハヤタは通信機を手に取り近づける。無線のスイッチをONにし通信が繋がるのを待つ。通信が繋がったのを確認しハヤタは言葉を放った。
「ハヤタより本部へ。ハヤタより本部へ。謎の光を発する二つの球を発見しました。直ちに追跡に入ります」
『よし分かった。引き続き追跡を続行せよ。連絡が入り次第我々も出動する』
通信機越しから中年の男性の声が響いてきた。
その声にハヤタは「了解」と一言告げると追跡を行いながら逐一報告をしていく事にした。あの球体が何なのか知らなければならない。もしかしたら外宇宙から来た侵略者かも知れないからだ。そして、これこそが彼の運命を変える事になろうとは、この時彼は予想などしていないのであった。
***
その頃、竜ヶ森付近ではテントを張りキャンプを楽しむ甲児達の姿があった。前日にテレビで見ていた竜ヶ森湖に来ていたのだ。
「う〜ん、たまにはこう言った休日も良いなぁ。日頃の特訓の疲れが吹き飛ぶ感じがするぜ」
丸太で作られたベンチに座り甲児が背伸びをする。そんな甲児を見て皆が笑っていた。
其処には弟のシローは勿論、さやかやなのは、それにボス達も来ていた。最初は三人だけのつもりだったのだがそれを聞きつけたさやかやボス達も行くと言い出したので結果これだけの大所帯となった次第である。
「あらあら、全然上手く出来てない割に言う事は一丁前ねぇ」
「な、何だとぉ!」
「そんな台詞を吐く位ならなのはちゃん位頑張ったらどうなの? 彼女此処数日でかなり上達したみたいよ」
さやかがそう言って隣に座っているなのはを見る。それを聞いたなのはが少し恥ずかしそうな顔をしだした。自分を比較にされるのはちょっぴりくすぐったい気持ちになる。
「そ、そんなぁ、まだまだですよ。私だってまだ攻撃的な魔法とかは使えませんし」
なのはの言う通りであった。
今使えるのはジュエルシードの封印とバインドの二つである。
ジュエルシードの封印はなのはにしか出来ない仕事である。が、ジュエルシードが単独の場合はなのはでもどうにかな
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