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スーパーヒーロー戦記
第5話 ウルトラ作戦第一号
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るとどうなるんだ?)
【フッフッフッフッ―――】

 ハヤタの問いに銀色の巨人は答える事なく奇妙な笑みを浮かべながら消え去ってしまった。




     ***




「一体、中でどうなってるんだ?」

 甲児は呟いた。
 外ではハヤタを取り込んだ赤い球が未だに空に浮かんでいたのだ。どうにか助けたいと思ってはいるのだが、あれだけの高さからではどうしようもない。

「甲児さん、私が飛んで助けてみますか?」
「だったら、俺もパイルダーに乗って助けに行くぜ」

 なのはがそう言ってレイジングハートを取り出し、甲児がパイルダーを取りに行こうとした正にその時であった。
 上空に浮かんでいた赤い玉が突如爆発を起こしたのだ。
 凄まじい音と衝撃が伝わってきた。その為近くに居たさやか達が思わず倒れこんでしまった。

「い、いきなり爆発しちまいやがった」
「な、何が一体どうなってんだぁ?」

 彼等には全く予想だにできない出来事であった。
 常識では全く考えられない現象がこうして起こっていたのだから。まるでSF映画のワンシーンのようである。

「こ、こりゃぁ、すぐに科学特捜隊に連絡を入れた方が良さそうだな」





     ***




 その頃、科学特捜隊では大騒ぎとなっていた。
 ビートルでパトロールを行っていたハヤタの消息が不明となってしまい、皆が心配になっていたのだ。
 そんな時、地元警察から奇妙な現象が起こったとの通報が入ったのだ。

「もしやハヤタの消息不明と何ら関係があるかも知れん。いずれにしても放ってはおけん。すぐに出動だ!」

 ムラマツキャップが言い、アラシ隊員とイデ隊員が頷きヘルメットを脇に抱えて駆け出す。

「フジ隊員は引き続きハヤタから連絡があるかもしれんから待機だ」
「キャップ。お願いです! きっとハヤタさんを見つけて下さいね」
「勿論だ!」

 フジ・アキコ隊員の言葉にムラマツキャップは強く頷きヘルメットを抱えて部屋を出る。





     ***





 連絡を受けてから数分した後に、ムラマツ率いる科学特捜隊の三名が現場に辿り着いていた。

「お待たせしました。科学特捜隊です」
「ん? あんた…もしかして立花籐兵衛さんか?」

 ムラマツキャップを見るなりそんな事を言い出す甲児。皆もいきなりな発言だったので唖然となっている。特にムラマツキャップなどどう対応したら良いのか困った顔をしてしまう始末であった。

「立花? 誰なんですか甲児さん」
「立花籐兵衛と言ったら俺達バイク乗りで知らない奴は居ねぇよ。喫茶店アミーゴのオーナーなんだけどよぉ、バイクの名コーチって言われてる人なんだぜ」

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